コンビニの危機とは、いったい何なのか?Ⅸ

 眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。いつもこのブログをご覧頂き、誠に有難

うございます。6月になり、本日はそれほど暑くはなく、過ごしやすい天候ですね。

 

 前回は、24時間営業問題に端を発したコンビニの人手不足問題に対して、業界団体が打ち出した、セルフレジ導入策が、あまり効果が無さそうなことを、ご説明させて頂き

ました。 バイトだけではなく、オーナー夫婦や本部OFCまで含めた、現場からの逃散状態?を防ぐ手立てには、あまり役立ちそうもないのです。現時点での機能中途半端な

セルフレジでは、たいした労力削減効果は見込めず、逆に新規のトラブル対応のため、バイトの更なる労力負担増加が、逆に予測されてしまうのでした。 

 

では人手不足対策の本命は、やはりICタグ(RFID)による無人レジの導入ですかね?

カゴごと瞬時に、一括で清算が出来て、袋詰めまでしてくれる無人レジ、既にTV等で紹介

されていましたよね? 政府や通産省も推進していました。まあこのシステムなら、レジの

無人化が出来ますから、人手不足対策にはバッチリですよねえ?、と思いたいところなのですが、

実は無人レジ導入でも、様々な課題が指摘されているのですよ。例えばICタグを貼れる商品は

良いのですが、から揚げ棒やコロッケに、ICタグは貼れませんよね? バーコードすら付いて

いない新聞各1部ずつに、高価なICタグを貼るのでしょうか? 酒たばこ類の年齢確認は、無人レジ

でも可能なのでしょうか? 公共料金の支払いだって、無人で誰がハンコを押すのでしょうかね?

また、宅急便は出せるのですかね?等々、無人レジにも様々な課題があるのです。夢の物流革命と

言われるRFID(ICタグ)を以ってしても、現状のコンビニのレジ業務の全てを賄うことは、出来ない

のです。ICタグによる無人店舗は、現在のコンビニとは別の、新たな物販業態を考えるべきでしょうね。

ICタグ方式の無人店舗だけではなく、AI監視カメラ方式による、Amazon Go型の無人店舗も同様です。

逆に言えば、単なる商品販売だけではなく、これ程までに多種多様なサービスを提供出来るからこそ、

日本のコンビニは、お客にとってコンビニエンス(便利)であり、社会インフラにまでなり得たのです。

ですから、現在のコンビニのレジ業務全てを、ITロボットで置き換えることなど、莫大な開発コストが

かかり過ぎ、且つ、うまく行く保障も無く、土台無理な話しなのです。

とすると、無人レジ程度を導入したとしても、バイトの人間を無くすることは出来ない、という結論

になります。日本のコンビニでは、現在のサービス業務の一部を削除した、AI活用の無人店舗などは、

ダメ出しをされる可能性が高いのです。新聞やタバコも買えず、公共料金の支払いも出来ず、荷物の

発送も出来ないような無人コンビニでは、中国あたりならいざ知らず、日本社会では、コンビニとは

認めて貰えないのですよ。まあせいぜい、「大型自動販売機室」ぐらいですかねえ、、。 

さてそうなりますと、コンビニ業界は、人手不足による現場の「逃散」状態を解決することなど、

もはや出来ないのでありましょうかね?

 

私は、たとえ中途半端であっても、IT化やAIロボットの導入は、どんどん進めるべきであると考えます。

もちろん、従来に比べて、何らかの労力削減効果が期待出来るIT技術に限っての話し、ですけれどね。

ですから、セルフレジだって、機能に限界性はあっても、導入はすべきだと思っているのです。

但し、今まで同時に取り組んできた合理化策、効率化策の方は、やめることが必要であると考えます。

言い換えると、セルフレジ導入には、そんなに期待はしないこと、と言う認識が大事なんです。

つまり昔は、設備投資と合理化は、セットで行われて来たんですね。極端な言い方をすれば、機械を

入れるのなら、その分人を減らせ、という考え方です。この考えを改めて、機械も入れて+人も増やす

べき、と考えるのです。まあ「資本主義の精神?」には反する考え方かも知れませんわね?

しかし私は、この考え方によってこそ、コンビニの「逃散」状況は解決され、逆に何と、収益も増大

するであろうと、確信するのですよ。(次回へ)