眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。毎度このブログをご訪問頂き、誠に
有難うございます。本日は、暖かくて春のような良い天気ですね。
前回は、視覚障害者向けに、既にスマホの無料アプリになっている技術や、AI自動
運転に活用されて来る技術を利用出来れば、更に理想的な視覚補助機器を開発する
ことが出来るだろう、というお話しをさせて頂きました。大量生産の原理に従えば、
爆発的に広く普及した技術は、部品やコストが劇的に安くなるハズ?、だからです。
特に福祉機器は、過去の普及した技術の流用によって、製品が作り上げられて来たの
でした。(拡大読書器や音声読み上げ機の開発経緯で、ご説明させて頂きました。)
更に、技術や部品を提供するメーカー側も、福祉機器で儲けようなどとは、考えない
のですよ。だって福祉機器じゃあ、数も出ませんからねえ。ですから、技術や部品を
供給するメーカーは、ある意味社会貢献の一環として協力している、という位置付けに
なる訳なんです。そしてそのような位置付けだからこそ、福祉機器は、非課税扱いに
なっているのですよね。ハンディキャップのある人々にも、なるべく健常者と同等に
近い生活を、享受してもらうためです。平等の精神ですわね。
さて、スマートフォンは、あっという間に固定電話普及を飛び越えて、世界中の人々に広まり
ましたね。アップルの独占と言う訳でもなく、中国企業等の進出もあって、大量生産の原理に
従えば、その技術や部品は、格段に安くなっているハズなのです。だって格安スマホや、
無料のアプリなども多数出回っているから、安くなっているのだろうと思われますよねえ?
ですから、価格が安くなったスマホの技術や部品を流用・転用して、理想的な視覚補助機器を
開発することは、技術的側面では、それほど難しいことではないように思えるのですよ。
その意味で、スマホの技術・部品を流用していると思われる、写真のオーカム マイアイ2 の
販売価格が、¥648,000-(税込)もするのは、少し納得出来ない点なのです。
ところがです、スマホ搭載の技術や部品の転用は、実は、かなりハードルが高そうなのですよ。
フリーブラウザーで有名なMozilla社の顧問の方のブログで、スマホの価格の30%は特許使用料
である、とのレポートが発表されているんですね。(リンクをご参照下さい。)特にその中でも、
携帯電話網用の通信チップコンポーネントは、部品代が13ドルなのに対し、特許のライセンス
使用料は54ドルも掛っているそうなのです。更には、スマホ用WiFiチップなどは、部品代が
4ドルなのに、ライセンス使用料の方は50ドルにもなるそうなのです。すごい差ですよね?
まあ、アップルとグーグルの、スマホ特許を巡る過去の係争を見ても、スマホは特許のかたまり
だと言っても良いようです。(何と数百社以上の、25万件もの特許に、縛られているそうですよ。)
と言うことは、部品代がいくら安くなっていても、高いライセンス使用料を払わないと、スマホの
機能・技術は、転用出来ない?、ということなのでしょうね。CCDカメラやパソコンの技術の時代
までなら、転用可能だったのですがねえ。スマホの時代になると、特許の縛りによって、大量生産の
原理が、通用しなくなって来ているようなのです。
松下幸之助の「水道水哲学」のように、大量生産によって、製品が安くなり、広く人々に普及する
ようになり、その部品や技術も、安く転用が可能になるのだろうと、楽観的に思っていたのですが、
現在の経済理論では、そのような考え方は、間違いであるようなのです。
知的財産権の確立ですわね。特許だけじゃないですよ、著作権とか回路配置利用権とか、色々あります。
特許権は20年間も保護されるのです。現代社会の変化状況を考えれば、いかにも長すぎる気がします。
この状況、別の言い方をすれば、人類の技術革新による恩恵は、人類全ての人々に及ぶ訳ではない!
その恩恵は、知的財産の所有者に独占されるのだ!、と言うことなのでしょうかね? (次回へ)

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