続・視覚障害者向けIoT機器Ⅱ

 眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。いつもこのブログをご覧頂き、誠に

有難うございます。今週は、晴天と言うよりは、曇り空が多いようですね。

 

前回は、学生時代の友人から発売開始の知らせを受けた、イスラエル製の視覚補助

器具、オーカム マイアイ2をご紹介させて頂き、視覚補助器具発展の歴史について

振り返ってみました。2000年代に入り、コンピュータ技術の普及・発展によって

音声拡大読書器が登場しました。機械が、文字文書を読んで、喋ってくれるのです

ね。この音声拡大読書器の発展形が、オーカム マイアイ2登場に繋がっているので

あろうと、考えられるのです。つまり音声拡大読書器が、IT技術により、小型化・

ウェアラブル化が進行し、「お出かけ用音声拡大読書器」が誕生したのでした。

 

で写真は、日本で開発が進められているライバル機、オトングラスです。こちらも

昨年のブログでご紹介させて頂きましたですね。動作原理的には、イスラエル製の

オーカム マイアイ2と、まあ同じです。メガネ部分に取り付けられた小型カメラで、

画像を撮影し、撮影した画像をクラウドサーバーに転送し、撮影画像から文字情報を

抽出し、それを合成音声に変換して出力してくれる、と言う原理の流れですね。 

では、イスラエル製と何が違うのか? と申しますと、オトングラスでアップされている

機能が、まだ試作機レベルである点ですかね。(新モデルを開発中とのことですが、、。)

残念ながら、イスラエルのお金持ち企業製の方が、製品としては洗練されているのです。

本体BOXが無いとか、WiFi環境が不要とか、顔認証や色の識別が可能であるとか、等々。

※でも、WiFiを利用しないと、データ通信料金が膨大になるのではないのか?とも、、。

 

悔しいですが、資本力の差なのかなあ? 日本人としましては、オトングラスの方々にも、

頑張って頂きたいとは思うのですがねえ、、。だってこれらの製品って、携帯やスマホの機能、

技術や部品の応用ですよね?、であれば日本や中国でもスマホの部品などは、もっと高性能で、

金額も安くなっているんじゃないか、と思うんですがねえ。販売価格にしてもイスラエル製は何と

¥648,000-(税込)もするんですよねえ。実際のスマホの本体価格より、はるかに高いですねえ。

更にスマホの方では、通話とか音楽とか動画とか、他にもっと色んな事が出来ますですよねえ。

実はスマホには、内蔵カメラを使った、音声読み上げ機能の無料アプリが、既にあるんですよ。

iPhone 向けの「TapTapSee」というアプリですね。機能としては、良く似ていますよね?

で何と、このアプリソフトは、無料なんですよね!オーカムマイアイ2とは、えらい違いですわ。

 

しかしです、ではイスラエル製の視覚補助器具は、視覚障害者にとって、視覚補助製品として

完璧なのか? と言えば、全然そんなことは無い訳なのです。現在は、この程度の機能でも驚き?

なんですけれどね。例えば文字の読み上げにしても、所詮、カメラが風景の一部を静止画として

切り取って、その静止画から文字情報を抽出しているだけな訳ですから、ユーザーとしては、

一旦立ち止まった状態で、読み上げを待たなければならないのですよ。同時リアルタイム変換

ではない訳なんです。更には、正確性の問題もありますよね。読めない文字も多いのですよ。

とすれば、視覚障害者用機器技術の歴史的変遷で考えると、大きかった音声拡大読書器が、

お出かけ用に、非常に小さくなった、ぐらいの技術変化の感覚なんでしょうかね?

外出用ウェアラブル視覚補助器具として作られていますので、視覚障害者の立場からしますと、

使い勝手は多少良くなったけれど、外出時に必要な機能は、文字を読むことだけではないのだよ!

と、考えられるのですよ。もちろん、文字を読むことも必須ではあるんですが、外出時はそれだけ

じゃあダメなんです。自分が今どこにいるのか?、どこへ向かっているのか?が、リアルタイムで

判らないとダメなんです。ナビ機能ですよね。更には、自分の周囲に危険はないのかを、絶えず

モニタリングして、危険を察知してくれる機能も必要ですよね。もちろん視覚障害者向けですから、

ナビの画像表示じゃあダメな訳で、音声ナビゲーションでなければならないのですよね。

でも良く考えてみますと、ナビ機能なんて、今やどんなスマホにも、必ず付いている必須機能です

よね?  とすれば、音声ナビゲーション機能も、技術的にはカーナビ等を見れば、すぐにでも可能

なんじゃないか?と、思ってしまうのですがねえ、、。(次回へ)