眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。いつもこのブログをご覧頂き、誠に
有難うございます。寒かったり暖かかったりと、良く判らない最近の天候ですわね。
前回に引き続き、白内障手術の術中写真ですね。白内障手術が終了し、眼内レンズが
きれいに挿入され、はいこれで手術終了、となる直前の写真です。前回と違って見える
青い部分は、眼科用ドレープ(オイフ)の一部ですかね。
で、この段階で術者である医師は、ようやく無事終わったと、ほっと一息つく訳でして、
患者さんに対しても、「無事、終わりましたよ。」と、声をかけますので、手術の成功を
確信している訳なのですね。
ところがであります、翌日の術後診察になりますと、雰囲気が少しづつ変わって行くので
ありました。ちょいと以前の状況ですと、「先生、遠くは良く見えるようになったんです
が、近くが良く見えないんですが、、、。」が、結構多い不満でしたね。元々眼内レンズは、
単焦点レンズですから、どこか一点にしか焦点は合っていないハズなのですね。(通常は、
テレビを見る距離ぐらいに合わせていましたので、新聞を読む時などは、メガネが必要になる
のですよ。)でも当時は、手術によって劇的に良く見えるようになったものですから、どこも
良く見えるようになったと感じてしまうのでした。(調節力の復活?)で、本人が思っているだけ
でしたら良いのですが、当時のお年寄り連中は、周りのお仲間達にも、白内障手術を受けたことを
自慢するんですね。それほど感激した、と言うことなんですけど、自慢話にも尾ひれが付きまして、
どこも全て、良く見えるようになった、先生は名医だ!、というお話しで、広まって行くわけです。
で、お仲間達も次々と、その施設で白内障手術を受けることになります。こうして当時は、日本全国
各都市ごとに、白内障手術の名医が、続々と誕生して行ったのでした。(1990年代ぐらいかなあ。)
ところが手術件数が増えて来て、多くの情報が入るようになりますと、どうも皆さん、テレビは良く
見えるのだが、新聞は見えずらいらしい、という新事実?が知られるようになりまして、手術は失敗
だったのではないか?という疑念から、先ほどのような疑問・質問が、出るようになったのでした。
まあこのクレームは、単なる誤解からなんですけどね。ですから先生も、実は安心して返答します。
でもしかし、その後になりますと、先生も安心して返答出来ないようなクレームが、どんどん増えて行く
ことになるのです。それらのクレームの多くは、お仲間達から聞いていた術後経過と、自分を比べての
疑問・訴えなんですよね。よくある訴えとしては、「他の人は皆、翌日すぐに良く見えるようになった
のに、自分はまだ良く見えるようにならない。手術は失敗したんじゃあないのか?」あたりですかね。
そうなんですよね、白内障以外に病気の無い患者さんなどの場合、翌日に眼帯を外した時から、良く
見えるようになる場合が多いので、多くのお仲間は、「次の日から良く見えるようになるよ。」とか
言うのですね。しかしご本人に、角膜疾患や網膜疾患があるようだと、すんなりと視力が出ない場合も
あるのです。ですから、白内障手術自体は成功していたとしても、視力が出るのに時間がかかる場合
だってあるのですよ。白内障手術がうまく行っていれば、手術終了時に先生は、「無事うまく行き
ましたよ!」とは、お声掛けするからですね。患者さんももちろん、うまく行ったのだと信じますわね。
でも、手術の成功と、視力がちゃんと出るかどうか?は、別だったりする訳なんですねえ。判りずらい
ですよね?、ですから患者さんは、皆さん不安・疑心・不満を訴えるのであります。
更には、患者さんの側に原因がある場合とは別に、術中に破嚢した場合や硝子体脱出してしまった場合
もありますから、話しは厄介になります。最悪なのは、術後眼内炎ですかね。下手をすると訴訟になる
場合もあります。このあたりの術中トラブルについては、ネットなどでお調べ下さい。私も医療器械屋の
端くれとして、あまり言えないのですよ。だって、手術立ち会いの器械屋が原因での感染の可能性だって、
無いとは言えない訳なものですから、、、。(実際、私の機器操作ミスなどもありましたが、、、。)
いずれにせよ、白内障手術とは言え、手術である以上、100%安全ではない訳で、患者さんの状態ごとに
全て違うのだ、と言うことを、手術を受ける患者さんの方も、自覚する必要があるのです。
しかし、誰もが受ける気軽な手術?になって、クレームの方も、どんどん増えて来ているのですよねえ。
(次回へ)

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