そろそろ新しい眼底カメラは?ⅩⅢ

 眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。毎度このブログをご訪問頂き、誠に有難う

ございます。ここのところ雨続きですが、気温の方は、まあ暖かい感じですね。

 

 前回までは、今後出て来るであろう新しい眼底カメラは?、というお話しから始まり

ましたが、既存の眼底検査の復権のために、大流行りのAI技術を活用すべし!、という

お話しになって参りました。でもAIが、眼底写真のビックデータから、新たな内科疾患

の可能性を発見するには、かなり時間がかかるかも知れませんね。まずどうやって、全国各地の健診施設から、過去40年分の眼底画像記録を収集すればいいんですかね?  また、

誰が収集可能なんですかね? このように考えますと、存在するのは確実で、理屈では簡単でも、

AI技術活用を眼底診断の新発見に結び付けるには、まだ多くの乗り越えるべき課題もありそうですね。

実際多分、学会とか、政府・厚労省あたりが率先指示・予算付けをしなければ、実現は難しそう

ですわね。しかしながら、このままじっと、AIによる成果を待っている訳には行かないのです。

多くの内科クリニックから眼底カメラが消え、このまま放って置くと、人間ドック・健診センターからも、

眼底検査が無くなってしまうかも知れない事態なのです。私としては、強い危機感を覚えますね。

 

では現在の健診の中でも、今何か出来ることはないのでしょうか? 取りあえずは、眼底検査の

有意義性を、現場で注目・再認識してもらえるだけでも、良いのですがねえ、、、。

健診内科医の方々は、眼科疾患に対しては、あまり興味はないのですが、受診患者さんの方から

感謝してもらえたり、リクエストがあれば、その検査、疾患には関心を示すものです。

 

そこで今回、提案させて頂きたいのが、冒頭のこの写真なんです。(笑っちゃうかも?)

実はこの写真、キヤノンさんの現行眼底カメラ CR-2 AFの、宣伝コマーシャル写真のひとつ

なのですが、この眼底カメラの、白内障眼向け新画像処理機能の、紹介写真なんです。要は、

白内障の患者さんの場合、左の写真のように、白くぼんやりモヤが掛っていて、眼底血管が

クリアに透見出来ないのですが、このカメラで撮影した場合は、搭載の画像処理技術によって、

右の写真のように、クリア化することが出来ますよ、という新機能紹介の写真なのです。

(※このあたりの、カメラの画像処理技術は、近年格段に向上・進歩していますよねえ。)

まあ、眼底読影においては、あると便利な機能ですね。50代以降の健診患者さんになりますと、

早くも白内障が来ている方が、結構な割合でいらっしゃいますからねえ。このような眼底画像の

場合、血管が良く見えない、ということで、まず撮影した技師さんが、「この下手くそめ!」と、

先生から叱られますわね。そして眼底検査の診断結果としては、「判定不能」になってしまう訳

なんです。このような事態を防ぐ目的で、キヤノンさんのこの新機能は、眼底検査のためには、

まあ便利な新機能である訳ですね。

しかしながらこの場合、キヤノンさん以外の他社ユーザーの方々にも、「判定不能」以外にも、

出来ることがあるんですよ。それは、眼底検査であることを、一旦離れることなんです。

そうして患者さんの年齢等を考えると、「早期白内障の疑い」が、浮かび上がって来るのです。

そうなると診断結果も「判定不能」だけではなく、「要眼科再検査」にもなるハズなのです。

ほとんどの白内障初期の場合、本人の自覚症状は、まったくありません。ですから「白内障が、

始まっているかも知れませんよ。」と伝えることは、受診者を驚かせることかも知れませんが、

感謝されることでもあるのです。だって皆さん加齢によりほぼ100%の割合で、白内障は、やって

来るのですからね。ですから患者さんとしては、えっ?と驚きつつも、非常に感謝する訳なんです。

また、現在の白内障は、手術と眼内レンズ移植により、ほぼ完ぺきに克服が可能であることも、

患者さんの不安解消の理由になっていますので、この指摘により、心の準備が出来るのですね。

これなら既存眼底カメラの施設でも、簡単に実践可能ではないか?、と思うのですが、ご検討

いかがでしょうか?(※新たな費用も労力も、かかりませんですよ。)こんなサービスによって、

患者さんからも感謝され、眼科との架け橋にもなり、既存眼底カメラの復権にもなるハズなのです。

(次回へ)