眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。いつもこのブログをご覧頂き、誠に
有難うございます。本日は休日で、ぽかぽか、秋の小春日和であります。
新機能の眼底カメラとか、OCTとの合体機とか言う前に、現在内科・健診施設に広く普及している眼底カメラで、まだまだ出来ることが有るのではないですか?、という
問いかけを、前回させて頂きました。
まあでも、もし何か出来ることがあったのならば、とうの昔に眼底カメラメーカーや
健診関係の方々で、既にやっていたハズですよね? だって健診用の眼底カメラが
開発されてから、もうかれこれ、40年以上も経っているのですからねえ。
ところがです、健診での眼底写真の読影基準の方は、40年前と、ほとんど変わって
いないような状況なのです。まあ、2年前の人間ドック学会で、眼底画像診断判定の
マニュアル改訂が行われた際に、眼科学会側からの要請により、循環器疾患だけではなく、失明予防のための緑内障や加齢黄斑変性 の診断基準も示された訳なのですが、
眼科医側からのパブリックコメントでは、健診内科医では診断が難しいので、眼科医側に
読影を依頼するのが望ましい、という要請があり、加筆がなされています。つまり、
健診内科医のための、眼底診断マニュアルであるにも拘らず、読影は無理?なので、自身で
読影しない方が良い、と言われてしまっている訳なのです。
これでは健診医の側としては、眼底読影をやる気が無くなってしまいますよねえ。それはつまり、
健診時の、眼底検査そのものに対する「やる気」までも、同じく無くしてしまっている訳なのです。
眼底検査の目的に、失明予防も追加しよう、とする眼科学会側のアプローチも、何か裏目に
出ているような気がしますね。
では、既存の眼底検査で、既存の眼底写真で、何か出来ることがあるのでしょうか?
私は、健診現場で眼底検査が、再評価される可能性が無い訳ではないと、考えています。
ただ、漫然と眼底検査をやって来て、40年間発見出来なかったのですから、人間には無理?
かも知れませんけどね。しかし、AIにならば、発見可能かも知れないと、私は考えるのです。
何が?って、新たな内科疾患と、眼底写真の、新しい関連性、診断方法などを、ですよ。
最近流行りの、ディープラーニングですね。なにせ我々には、過去40年分の健診眼底画像の
ビックデータが、あるのですよ。更に健診画像と言うことは、判定教師付きデータな訳です。
今の時代、この健診ビックデータを活用しないなんてことは、あり得ませんよね?
この膨大な眼底画像データをディープラーニングさせることによって、眼底画像と新たな
疾病を結び付ける特徴点を、AIが導き出す可能性は、充分にあるだろうと思われます。
眼底写真以外の、他の医療画像分野でも、現在色々、試みられているではありませんか。
まあ、40年分の健診眼底画像データって、ものすごい量ですよね。全部残っているとは限りま
せんけどねえ。紙焼き時代の正常眼底写真の多くは、廃棄されているでしょうね。でもカルテ庫
を探すと、意外に残っている可能性がありますよ。※写真のデジタル化作業は大変ですけどね。
でも少なくとも2000年代以降の眼底写真は、デジタル保管されているハズなんです。ですから、
これだけのビックデータがあれば、必ずやAIが、未知なる発見をしてくれるハズ?なのです。
で、このAIの新発見を、眼底検査にフィードバックすれば良いのです。これが、健診現場での
既存の眼底検査の復権になると確信します。新発見にまでは至らなくても、新発見への可能性が
出て来るだけでも、現在漫然と実施されている眼底検査の、注目向上にはなると思いますけどね。
また更に理想としては、40年分の健診眼底画像データが1か所に集められ、自由に利用可能にでも
なれば、AI画像研究用のクラウドプラットフォームを整備することによって、多くの新しい研究者が、
このAIプラットフォームを活用して、眼底画像研究に参画することにもなるだろうと、思われます。
そしてもし、眼底写真で判る、新たな内科疾患などが発見されたら、そこから更に、精密再検査
としての、OCT検査導入への道筋の方も、新たに出て来るかも知れませんですよね?(次回へ)

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