眼底カメラレンタルの、眼底メディカルです。いつもこのブログをご覧頂き、誠に有難う
ございます。10月だと言うのに、どうしてこんなに暑い日ばかりなんでしょうかね?
異常気象が、異常経済に繋がらなければ良いのですがねえ、、。
で、キヤノンさんの巻の続きです。今回はちょいとややこしいのですが、少し前まで、毎年
のように続けられた、眼底カメラのモデルチェンジの経緯について、少しお話しさせて頂いて
おります。
2010年の暮れに、現在のモデルであるCR-2が、発表された訳なんですが、残念ながら、
期待した程の反響はありませんでした。当時私が、ユーザーから直接受けたご意見の中には、
前機種CR-1の方が良かった、と言う辛辣な意見もありました。前機種CR-1がデビューした
のが2008年で、すぐ翌年には、CR-1MarkⅡを発表していましたからねえ。(これ、前回
述べた、EOSデジカメのモデルチェンジ、40D,50D,60D,の影響によります。)
そして更にその翌年、2010年が、CR-2のデビューだったのでした。
毎年のように販売機種が入れ替わるという状態で、現場へのインパクトも弱くなっていたの
でした。(毎年、モデルチェンジが続けられるということも、すごいことなんですけどね。)
モデルチェンジの内容についても、問題点が指摘されました。PCを外に出したことにより、
移動健診に向かなくなったり、操作モニターが小さくて見ずらくなったり、上下リングや切り替えボタンの位置が変わって判りにくくなったりと、様々な新規問題点を指摘されましたです。
それでも、まあそこそこは売れた理由は、伝統的なキヤノンさんのブランド力があったから、
だと思いますが、実際の販売数字は、伸び悩んでいた訳なのです。(頑張って売りましたけど、、)
そこでキヤノンさんは、起死回生策に打って出ます。翌年2011年の、CR-2 Plusの発表でした。
この新しい眼底カメラに搭載された新機能は、FAF(自発蛍光)撮影機能でした。造影剤注射が
不要で、蛍光眼底撮影が出来るという画期的機能で、従来のカラー撮影に加えて、FAF撮影機能が
プラスされたのでした。そのターゲットは、眼科の市場でした。(健診+眼科?)
この頃眼科では、OCT装置と呼ばれる、眼底の3次元光断層計が、広く普及し始めまして、その分
眼底カメラの需要が低下していたのでした。つまり、眼底カメラへの需要喚起策だったのでした。
この頃広く認知され始めた、加齢黄斑変性という病気の早期発見・経過観察に、このFAF眼底撮影
が有効であるとの、一大キャンペーンが展開されました。すなわち、キヤノンさんだけではなく、
眼科学会や製薬業界、眼底カメラ業界が挙って、FAF撮影の有効性キャンペーンを、様々な形で
展開したのでした。その結果、眼底FAF撮影には、高い検査点数が付くことになりました。
この頃、テレビの情報番組などでも、加齢黄斑変性(AMD)が、盛んに取り上げられておりましたね。
キヤノンさんとしては、これらのキャンペーンと高点数により、FAF撮影ブームが起きて、健診市場
だけではなく、眼科市場に対しても、CR-2 Plusが、広く普及するであろうと、期待したのでした。
キヤノンさんにとっては、FAF撮影機能こそが、毎年のように続いたモデルチェンジの、集大成の
切り札のハズであったように思われます。
が、残念ながら、CR-2シリーズの販売は、あまり伸びませんでした。その原因は、CR-2のFAF撮影
の機能追加が、健診市場には、まったくアピールしなかった点と、眼科市場においても、単機能のFAF
撮影機(CR-2 Plus)より、複合眼底検査機であるOCT装置(3次元光干渉断層計)の方が、診療現場
での有用性・ニーズが、高かったからであろうと、思われるのです。
更に現在では眼科に、OCTアンギオグラフィ(OCTA)が普及するようになり、FAF自発蛍光自体が、
あまり聞かれなくなってしまいましたね。
そこでキヤノンさんは、2013年になってようやく、FAF撮影機能の付いたCR-2 Plusに、オート撮影の
機能を追加し、更に2015年になって、通常のCR-2にも、オート撮影機能が追加され、現行のCR-2 AFと
なったのでした。ニデック社、トプコン社に遅れての、眼底カメラでのオート撮影機能の追加でした。
まあですから、CR-2 AFの発表の際には、白内障眼向け画像処理機能の搭載の方を、敢えて前面に押し出す
ことになりましたけどね。このような紆余曲折を経て、現在のCR-2 AFが出て来た訳ですが、ではさて、
次のモデルチェンジは、果たしてどのような形になるのでしょうか?(次回へ)

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