そろそろ新しい眼底カメラは?Ⅳ

 眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。毎度このブログをご覧頂き、誠に有難う

ございます。本日は、台風が来るハズなのですが、比較的良い天気ですね。

 

さて、前回までのトプコンに続きまして、キヤノンさんの登場です。世界最初の無散瞳

眼底カメラ(健診用眼底カメラ)の開発メーカーであり、長らく業界トップのシェアを

キープしておりました。健診用眼底カメラと言えば、キヤノンさんでしたね。

 

写真は、現行機種の共通ボディになってる、初代CR-2です。 2010年12月に、前機種

CR-1をフルモデルチェンジする形で、デビューしました。発表コンセプトは、眼底

カメラ専用のEOSデジタルカメラの搭載と、本体の、世界一小型化・軽量化でした。

CR-2が出てから、もうすぐ8年が過ぎようとしておりますが、現行最新機種の名称は、

2015年4月に発売されたCR-2 AFという機種で、ほぼ毎年のようにマイナーチェンジ

が、繰り返されて来ました。(CR-2 ⇒ CR-2 Plus ⇒ CR-2 Plus AF ⇒ CR-2 AF )

このたび重なるモデルチェンジは、キヤノンさんの苦しさを表していたようにも思われ

ます。実際現場では、眼底カメラ専用EOSも、小型・軽量化も、FAF(自発蛍光)も、

それほど評価されなかったからです。販売実績は、伸び悩んでいたように思われます。

しかし開発部門の方々は、並々ならぬ決意で、このCR-2シリーズを開発されたのだと

思うのです。前機CR-1から比べると、本当にフルモデルチェンジでしたからねえ。

 

そもそも、デジタル無散瞳眼底カメラには、元々、ふたつの開発の流れがありました。

この流れは、キヤノンさんだけじゃなく、他社も皆、同様でした。敢えて単純な言い方を

させて頂くと、画質優先機か、現場の使い勝手優先機か、の違いです。キヤノンさんの方でも、

CR-1の前の機種までは、この両方の機種が、併売されていました。すなわち、画質優先機の方

は、CR-DGiと言う機種で、デジカメEOS20Dが付いていました。一方、現場の使い勝手優先機

の方は、CR-DG10という機種で、CCDカメラ内蔵型のオールインワン機でした。

で、実際の現場では、DG10の方が、圧倒的に売れていたのでした。しかしながらキヤノンさん

は、世界に誇るEOSデジカメのメーカーである訳です。画質にこだわりがあるのです。

ですから本当は、DGiの方を、現場でも、もっと販売したかったのであろうと、思いますです。

そこでキヤノンさんは、次の後継眼底カメラ開発の流れを、敢えてEOS搭載型眼底カメラの方に

決定したのでした。で、オールインワンタイプの眼底カメラの方は、製造を止めてしまうことに

なりました。(まあ、自社のデジカメを流用した方が、製造コストも抑えられる、という理由も

あったようですが、、、。)会社として、画質優先の方針に、舵を切ったのでした。

ところが、眼底カメラに流用するべきEOSの方に、色々問題が発生したのです。どう言う問題か?

と申しますと、EOSのモデルが、30D,40D,50Dと、どんどん新しくなって行くのですが、それに

従って、眼底カメラ側のファームウェア(制御ソフト)も、どんどん新しく改変しなければならない

のでした。それでCR-DGiが新発売されたのは2006年だったのですが、2008年には、新しいEOSの

発売に伴って、眼底カメラ本体の方も、CR-1へとモデルチェンジし、翌2009年にもCR-1MarkⅡへ

と、再モデルチェンジを繰り返すことになります。でもいくら画質優先とは言え、こりゃたまらん、

という事態になりますよね。コンシューマ製品であるEOSのモデルチェンジ周期と、医療機である

眼底カメラのモデルチェンジ周期では、製造計画も全然違うのですからねえ。(でもEOSカメラが

入手出来ないと、眼底カメラの方も、製造出来ないのですよね、、、。)

そこでキヤノンさんの開発部門としては、意を決して、2010年に、新機種CR-2を発表したのでした。

どのような新製品アピールであったのか、思い出してみて下さい。「眼底カメラ専用EOSの搭載!」

でした。実はこれ、EOSのモデルチェンジに左右されない、と言う意味も、同時に含んでいたのでした。

また、「軽量・小型化」にも別な意味がありました。実はCR-2が、ここまで軽量・小型化出来たのは、

眼底カメラの制御コンピュータ部分を、本体から外に出すことによって、実現したことなのでした。

この改変により、本体部分は軽量・小型化出来ましたが、代わりに制御用専用PCが、新たに追加される

形になったのでした。(このPC、少し邪魔!という意見も多いのですが、無いと動かないのですよ。)

でもこの外付け制御PCによって、様々な改変が、ソフト上でも、可能になって行ったのでした。

そして、これらの改変により、EOSの動向に左右されない、眼底カメラになったハズでした。ところが

CR-2のマイナーチェンジは、その後もまだまだ、続いて行くことになります。(次回へ)