大学医学部、医局について、Ⅲ

 眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。いつもこのブログをご覧頂き、

誠に有難うございます。本日は、猛暑から一転、ちょっぴり涼しくなっている

感じなんですが、またまた、猛暑が復活して来るのでしょうかね?

 

まだ「白い巨塔」が続いておりますですねえ。前回は、医局を維持するために

は、たくさんのお金が必要で、実力のある教授とは、お金を一杯集めて来れる

教授が一番なのだ、というようなお話しをさせて頂きました。

お金を集めて何をするのか?と申しますと、医局員に医学研究をして貰うため

です。現代では、新しい医学研究を進めるためには、お金がかかるのですよ。

そして研究業績こそが、教授、大学の評価に直結しているから、なのです。

ですから、私腹を肥やしている?、という訳ではないので、余計に悩ましいの

ですよ。と言うことで、医学部の教授って実は、公的?なお金(研究費)集めが

かなり大変なんです、というお話しでした。逆に申し上げれば、お金集めがお上手な

教授は、学内では有力教授になれるんです。昨今話題の前理事長も、そのようにして、

教授⇒病院長⇒学長⇒理事長へと、学内を登って行かれたのだと思いますが、、、。

 

で、「白い巨塔」のお話しでは、お金を集めて次は、権力を握るために「教授選」へ

と、なる訳なんですが、現在の医学部教授は、ちょっと様子が違うようなのです。

昔の教授は、特診患者を診たり手術をしたりで、謝礼金もがっぽがっぽだったり、

医局の人事を自由に操って、派遣先病院から接待を受けたり、寄付を受けたり、

嫌な医局員を地方病院に飛ばしたりなど、色々恩恵もあったのですが、現在では

色々厳しくなりまして、恩恵よりも苦労の方が多い職種になってしまったのでした。

ですから現在の医学部教授は、皆がなりたい職種では無くなって来ていると言えます。

医局員でいた方が、臨床や研究に集中出来るので楽なのですよ。下手に責任を負わされ

ては、困るのです。あるいは、医局長あたりでいるのが、一番良いのかも知れません。

(医局長って、教授に代わる、事務局長みたいな仕事ですかね。)

最近では、企業の社長職なども同様に、なり手がいなくなって来ているようですよねえ。

どちらの職種も現在では、得られる恩恵よりも、苦労の方が大きいからでしょうかね?

と言う訳で、白い巨塔で派手に描かれている「教授選」は、現在では、ぱっとしない

セレモニーになってしまっています。もちろん、超有名大学などは別格なのですが、

それでもOBなどが色々動かないと、立候補者がいないような状況のようなのです。

現在では、教授選が超重大関心事であるのは、内部の医局員にとってだけ、なのですよ。

 

まあ超有名大の方でも教授選は、それなりに悩みがありまして、医局員数は大勢いる

のですが、自校出身者がほとんどいない、という問題があるのですよ。どういうことか?、

と申しますと、超有名大の教授って、その大学出身者が教授になるっていう、暗黙の

了解があるのですよ。でもそのような大学に限って、医局員のほとんどは、他大学の

出身者ばかりなんです。ですから、数少ない自校出身の医局員に、教授選に出る気が

まるでないとしますと、周りのOB会は、必死に立候補を説得することになるのです。

現在の医学部教授は、10年は、やり続けなければならないんです。ですから、誰でも

立候補出来る訳ではなく、教授適齢期っていうハードル条件もあるのですよ、、、。

まあ、超有名大出身の医局員であれば、自校の教授になれなかったとしても、地方大学

や私学の教授には、なれたりするんですけどねえ。それだけブランド力があるんですよ。

ですから、多くの他大学出身者が、ブランド力を求めて、超有名大の医局に入局して

来る訳なのですよ。だって院に進むと、超有名大学の学位(MD)が貰えますからねえ。

うまくすると、他大学出身であっても、他大学の教授には、なれる場合だってあるんですよ。

私が長年、出入りさせて頂いていた超有名大学も、実はこのような大学であったのでした。

(次回へ)