医療器械屋という仕事の将来についてⅩⅧ

 眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。いつもこのブログをご訪問頂き、誠に有難う

ございます。猛暑の後は、いきなりの台風のようであります。異常気候ですわね。

 

さて、これまで長期間に渡って、様々な医療器械屋の負の実態?について、歴史的な経緯を、延々と御紹介して参りましたが、そんな医療器械屋、生き残って行けるのでしょうか?

最初は、医療の特殊性を活用しての大儲け、次には、賄賂・接待攻勢による独占的大儲け、

更には専門業者による、キックバックリベート攻勢による大儲け、そして前回までは、SPD事業参入による独占的大儲け?と、大儲けを目指した、医療器械屋の負の実態?について、

ご紹介を続けて来ましたが、そして現在、医療器械屋は、存亡の危機に立たされている?、

と言っても過言ではありません。振り返ってみますと、これまで見て来た、様々な大儲け策

が、最初はうまく成功しても、次第にうまく行かなくなり、結局最後は破たんする、という

流れの繰り返しであったような気がします。こんなことばかりしているので、医療器械屋の

不要論などが、出て来るのです。実際この意見に、きちんと答えられていませんよね?

例えば、病院・医師側から良く出る意見、「医療器械屋は必要ない、どうしてメーカーから、

直接購入出来ないのだ?、価格統制が目的ではないのか?」などという声に対して、きちんと説明出来るようにならねばいけないのです。これが出来ていないので、医療器械屋不要論が、巻き起こって来るのです。この背景には、ネット直販等の隆盛状況などもありますよね。

でも本当に、現場では出入りの医療器械屋なんて、無くても良いのですかね?

メーカーではなく、出入り医療器械屋が、医療現場で必要な理由、実は色々あるんですよ。

商売(ビジネス)って、ギブアンドテイクに例えられるじゃあないですか。とすると、医療

器械屋の、病院・ユーザーに対する「ギブ」って、いったい何なんですかねえ? この点が

あいまいですと、医療器械屋の存立そのものが、危うくなってしまいますよね。

毎日使用する医療器具類を、確実に病院に運搬することなんですかねえ? そんなことお金さえ

払えば、運送業者だって出来ますよね。こんなの医療器械屋の使命なんかじゃあないんです。

例えば鉄道会社にとって、定時運行は、当たり前のことなんです。医療器械屋も同様ですよ。

 

実は病院の側も、あまり良く判っていないのですが、出入りの医療器械屋に求められる期待とは、

医療器具類での「緊急イレギュラー対応」なのですよ。でも、ちょっと判りずらいですかね?

病院機能って、当然のことながら、ルーティン業務だけで成り立っている訳じゃないんですね。

人間の命を預かっている訳ですから、特に医師による個別の臨機応変な対応が頻発する訳なのです。

医療器具類について言えば、普段は使用しないような医療器具を、この患者に限って、今日使用したい、

などというような事例が頻発するのです。特に手術関連でのご要望が多いですね。病院では、一般的に

使用される器具類については、それこそSPDでの定数在庫として常時保有しているのですが、患者さん

の状態によっては、この器具じゃないとダメ、という場合が結構ありまして、そういう器具に限って、

常時在庫品ではないのです。で、そのような緊急器具に限っては、現場の医師や看護師も、その器具に

ついては、あまり良く知らないのだが、、、なんてことも多いのですよ。

何せ、医療器具類って、細かく分けると、現在は100万種類もあるそうですからね。医療器具って、

本当は少量多品種なんです。現場でも判らない医療器具類が、いっぱいあるのですよ。特に手術関連の

医療器具の場合は、いまだに大学ごと、医師ごとの、流派みたいなのがありますからねえ。それぞれ

器具の種類や使用法が、微妙に違うのですわ。自分とは別の流派のことは、良く知らないのですよ。

このような緊急イレギュラー要請に対応するのが、出入りの医療器械屋の使命なのですよ。

そんなこと、その器具メーカーが対応するだろう、ですって? メーカーは緊急対応などしませんです。

全国各地の病院・医院からの、全ての個別対応要請に応えることなど、人的制限から不可能なのです。

「先生のためなら、いつ何時でも、飛んで行って駆けつけますよ!」などと言う甘い言葉は、メーカーの

単なるリップサービスなんです。ですから出入りの医療器械屋は、担当病院で発生する、様々な緊急の

イレギュラー要請に対して、メーカーに代わって、即座に対応・処理出来なければならないのです。

これ、まるで出来ていない医療器械屋も、実はいっぱいありますよね。

でも私は、これこそが、医療器械屋の、病院・ユーザーに対する「ギブ」のひとつだと思うのですよ。

つまり、病院にとっての、「困った時の医療器械屋さん」になること、なんです。(次回へ)