医療器械屋という仕事の将来についてⅩⅥ

 眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。毎度、このブログをご訪問頂き、誠に有難う

ございます。毎日、猛暑・酷暑が続いておりますが、お体の方は大丈夫でしょうか?

 

さて、病院側、現場からの協力も得られず、メーカーからの支援も得られないまま、SPDに 

参入してしまった古くからの医療器械屋は、はたしてどうなって行くのでしょうかね?

SPDを取り入れると、見かけの売上げ金額だけは、べらぼうに増大するんですよね。そりゃ

形だけでも、一社独占で納入している訳ですから、従来の売上げ金額の何倍にもなることは

当たり前です。問題は、粗利益が、全然無いことです。メーカーから、直接仕入れることが

出来ずに、従来業者から言い値で買わされているからですね。少しは直接メーカーから仕入

られる商品もありますが、膨大な売上げ金額に比べると、粗利益は、焼け石に水状態なので 

ありました。ところが、SPDを維持運営するためには、多くの人件費を含めて、膨大な経費

がかかる訳です。僅かな粗利益から経費を差し引きますと、何とSPD業務の収支では大赤字になってしまうのでした。大赤字を補てんするために、病院に対し、評判の悪いSPD管理料

を請求するのですが、病院側としては当然支払いたくない訳でして、SPD契約の更新時期に

なりますと、現SPD業者は、病院側から切り捨てられてしまうのでした。こんな状況だと、

SPD業者は、すぐに潰れてしまいそうに思われるんですが、どっこい何とか持ちこたえるん

です。どうしてか?と言うと、売上げ額だけでも大きいと、毎月のキャッシュフローだけは

大きいので、銀行が融資をしてくれるのですわ。(スルガ銀行?)そうしますと、不渡りの

資金ショートだけは回避出来ますので、毎日のSPD業務は、継続することが出来る訳です。

これが、赤字続きでも、何とか事業(業務)を継続させられる秘訣です。

でも、負債額だけは、毎月どんどん積み重なって行く訳なんですねえ。ですからまあこの間に、

SPD事業を、何とかして黒字化出来ないものか?と、色々思案するのですが、なかなか良い解決策は

見つかりません。良い解決策を見つけるためには、少なくとも、SPDに関わる様々な業務別のコスト

金額だけでも、正しく見える化した方が良いと思うのですが、それすら現状はどんぶり勘定なのです。

 

赤字でどんぶり勘定ですと、しわ寄せは全て、人に行きます。低賃金、非正規社員、長時間・過重労働、

無責任体制等々、人は何とかそのしわ寄せを、自力で吸収してしまうのですね。そうしますと、どんぶり

になり、実態が見えなくなってしまうのです。現状維持? 往々にして、ある日突然、破たんしますよ。

命の糸が切れるように、毎日のSPD業務が突然、継続出来なくなるのです。どういうことかと申しますと、

SPD業務に携わる人間がいなくなってしまうのです。募集しても誰も応募して来ないのですわ。ちょうど、

宅配便業界とかコンビニ業界と似た状況ですね。要はSPDの業務って、労働集約型になってしまっている

のです。人がいないと業務が回りません。賃金を高くすれば、人は集まるのですが、赤字なので、それは

出来ません。宅配便業界とかコンビニ業界は、人手不足を克服するために、機械化やロボットの活用など

様々な対策を打ち出していますが、これらは、儲かっている業界だからこそ出来ることなんです。赤字の

医療器械屋業界には、投資原資は無いのですよ。人にしわ寄せをさせる、掛け声だけしか?無いんですね。

それでSPDの社員達は疲弊してしまい、ちょっとした事態でも、SPD業務が遂行出来なくなってしまいます。

(パートの職員が病気で休んだとか、突然退職した、等々。)しかし、人手不足によって、SPD業務の遂行が

出来なくなったとしても、病院側は、業務停止を許す訳はありませんですよね。

病院機能全体が停止してしまうからです。でも、ある日突然のSPD機能停止、実はこれ、充分可能性がある

と思いますよ。で、そうなった場合、病院側はSPD業者に対し、莫大な賠償金を請求するでしょうね。

これはもう、SPD業者が持ちませんわね、倒産の危機です。ただ、先ほど申し上げたように、SPD業者は、

毎月の売上げ金額だけは大きいので、銀行としても、簡単に潰す訳には行かないのです。そこで出て来る

のは、多分、医薬品卸し会社あたりへの身売り、であろうかな?と、思われますですね、、、。(次回へ)