医療器械屋という仕事の将来についてⅩ

 眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。いつもこのブログをご覧頂き、誠に有難う

ございます。本日も、梅雨模様の空が広がっておりますですね。

 

毎回、過去の謝罪ばかりで、誠に申し訳ございませんですが、2000年代に入りましても、

眼科における、眼内レンズ納入を媒介としてのキックバックリベート構造は、更に全国に

蔓延して行くようになりました。初期の頃は、先生個人ごとの「握り」だったのですが、

その規模が、どんどん大きくなって行きましたね。遂には、全国の国立病院や大学病院等

有名病院までも、医局ぐるみで続々と、その「お仲間?」になって行きましたですね。

で、全国各地の大病院に、このような流れが広まって参りますと、困った事態も起きて

来まして、眼内レンズの納入価格が、勤務医の大病院と、個人眼科では、同じレンズが、

まるで異なる納入価で取り引きされる、という状況になってしまったのでした。同一商品

での二重価格ですね。当然、個人眼科の方が、べらぼうに安い納入価な訳です。でもまだ

この頃は、病・医院間の納入価格差も、あまり気付かれなかったため、眼科専門業者は、

更にどんどん、官公立病院や大学病院へ、「お仲間」を拡げて行くのでありました。

その際に、眼科専門業者が利用したのは、政治家の影響力です。最近流行のフレーズで

申しますと、「忖度」を活用した訳です。その目的のために眼科専門業者は、その有名

政治家に、たくさん政治献金をする訳なのです。そうしますと、その眼科専門業者主催の

記念式典などに、その有名政治家は、来賓として挨拶に来てくれたりする訳なんですね。

その光景を参列者の眼科の教授などが見て、「おおすごい!」となって、更なる信頼を、

勝ち得ることが出来る、という仕組みですわ。でもその有名政治家の役職的には、医療

行政への許認可権限は無いため、汚職告発は、されたりしないのですよ。(うまいね?)

 

しかしながら、このようにどんどん規模が大きくなって参りますと、たくさんお金も

かかるようになるのでありました。当時最大手の眼科専門業者さんなどは、経理的に、

キックバックだの、仕分け出来ないお金を、大量に作るためには、売上げ高を大きく見せる必要があり、粉飾をやるしかない訳でして、借入金が増大して自転車操業になり、内部告発や汚職の摘発などもありまして、最終的には破産へと至ることになってしまいました。

この件、まあ当時の眼科業界的には、かなりの衝撃でしたね。皆さん多少なりとも、その

被害に遭われたと思いますよ。

 

それで、この時の反省も踏まえ、やはり直接のキックバックはまずいだろうと、別な方策

が、色々考えられるようになりましたね。比較的合法的なやり方?、という意味でです。

そのやり方は、現在も続いている方法なので、あまり詳しくは申し上げられませんです。

簡単に言えば、トンネル会社を経由する方法とか、医学部眼科への純粋な寄付金にする方法、

などのやり方ですわ。 まあ、あとは皆さん、適当にご推察下さいませ。

 

このように見て行くと、眼科分野においても、眼内レンズのような収益性にゆとりのある商品

があれば、様々なやり方での利権構造が、色々生み出されて行くのでした。

では今度は逆に、医療費抑制策の影響によって、そのような高収益商品が無くなってしまった、

一般医療器械屋の方は、どのように乗り切ろうとしているのでしょうか?(次回へ)