眼底診断、AI技術研究から製品化へ?Ⅸ

 眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。毎度、このブログをご訪問頂き、誠に

有難うございます。お天気は、雨から一転、本日は晴れておりますです。

 

ここのところ、近い将来の眼底画像診断に活用されるであろうと考える、クラウド上の

お手軽なAI開発環境を、「 超簡単!ディープラーニング実験環境」と命名し、色々と

書かせて頂いておりました。製品としてのAI眼底画像診断システムが、早いところ出て

くれれば、こんなAIプラットフォームなんて活用しなくてもいいんですけれどねえ。

でもこんな簡単AI?なんて、筆者の勝手な夢想・夢物語なのであろう、と思われる方も

多いと思われます。

でもしかしですねえ、現実の方も、実は結構進んで来ておりまして、今年の2月にはGoogleが、

AI の知識が全然無くても、誰でも画像をアップロードして、その画像にタグ付けをするだけで、

AI(学習済みモデル)が自動的に出来てしまう、「Cloud AutoML Vision」というサービスを

発表したのですよ。私の「超簡単!ディープラーニング実験環境」と、ほとんど一緒なんです。

Googleの方はこれを、まさか医師が、眼底診断に活用するとは、思っていないようですけどね。

でも日本の状況ですと、多分そのまさかが、起きると思うのですよ。

まだ「Cloud AutoML Vision」は、現在まだテスト段階なのだそうですが、教師付き画像データは、

数十枚~数百枚程度で、学習済みモデルの生成が可能ということですので、この数程度であれば、

普通の医師個人でも、充分AI研究環境として活用出来るのではないかと、期待が持てますですね。

この「Cloud AutoML Vision」、言わば、利用者にAIの専門知識が無くても、AIが手助けをして

くれて、AIを作ってくれる、という開発環境なのですね。そして更に素晴らしい点としては、

このクラウドサービス、「医療機器」ではない、という点なんです。

画像から、ネコを学習させても良いし、眼底疾患を認識させてもいいんです。自由なんですよね。

ラーメンを学習させている方もいらっしゃいましたね。でも、医療機器に認定されてしまいますと、

様々な規制が掛って、研究の度に、薬機申請を求められたり、自由な研究が出来なくなってしまう

恐れがあるんです。

 

では医師の皆さん、この「超簡単!ディープラーニング実験環境」を、どのように利用して行く

のでしょうか? まずは最初に、このクラウド内に、自身の実験研究ラボを開設するでしょうかね。

そして自分の保有する眼底画像を、まとめてアップロードします。次にアップした画像に、糖尿病

網膜症とか高血圧症、正常眼など、タグ付け作業を行います。(多分、複数タグを付けるハズ。)

タグ付け作業が完了したら、学習スタートボタンを押して、機械学習をスタートさせます。

数時間後には、自分オリジナルの、眼底画像の学習済みモデルが出来上がっている、という仕組みです。

出来上がった学習済みモデルを利用して、日常の臨床眼底診断にも活用することが出来ますね。

診断用アプリを作る医師も、出て来るかも知れませんねえ。当然、初期の頃は、「超簡単!ディープ

ラーニング実験環境を利用した、眼底疾患AI学習モデル試作の試み。」みたいな学会・論文発表も

色々現れるハズです。

 

そして更には、臨床研究として、新しい疾患を、眼底画像から探るようなアプローチが出て来ると

思われますね。例えば認知症とか脳神経疾患などですかね? 認知症患者の眼底写真は、たくさん

撮るとしても、教師画像データの入手方法としては、そんなに難しくはありませんよね。

それらを簡単機械学習させて、「特定疾患専用の学習済みモデル」を作成する訳です。

この学習済みモデルを、日常の眼底検査の中で活用すれば、その特定疾患がピックアップ出来るか

どうかの実験を行うことが出来ますね。もし成果があれば、学会・論文発表だって出来ちゃいますね。

と言う意味で、この「超簡単!ディープラーニング実験環境」は、医学研究手段にもなる、ということ

が判ります。であれば、医師の間に爆発的に普及しそうですよねえ。料金費用はどうなんでしょうね?

時間制ですかね?、それともデータ従量制ですかね? 多分、定額制がいいですよね。(スマホか?)

 

で、そのような状況になって参りますと、多分、厚労省が黙っていないような気がするのですよ、、、。

(次回へ)