視覚障害者向けIoT機器Ⅱ

 眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。いつもこのブログをご覧頂き、誠に有難うございます。

あっという間に3月に入ってしまいましたですね。健診シーズンが始まります。眼底カメラのレンタルなど、

ホント、いかがでしょうか?

 

以前のブログで、金沢市の友人からの紹介によって、眼鏡型の視覚障害者補助用IoT機器を紹介させて頂き

ました。「オトングラス」という商品名の文字の音声読み上げ装置でしたが、更に色々調べてみますと、

イスラエル製の、ORCAM社の同等品も見つかってしまった、というようなお話しをさせて頂きました。

 

でも実は、もうひとつ、同等品?を見つけていたのです。1枚目の写真は、イタリア製のHorus(ホルス)

という製品です。前回紹介の各装置は、眼鏡フレームに小型のカメラが付いている形状だったのですが、

Horusは、ヘッドフォンに小型カメラが付いた形状になっています。原理的には、オトングラスやORCAMと

同様で、カメラ映像がWi-Fi経由でクラウドに行き、画像文字認識⇒音声変換へのプロセスのようです。

機能は、ORCAMと同様で、文字テキストの読み上げだけではなく、人間の顔の認証や、様々な被写体の判別

なども、学習させることにより、可能になるようです。

世界中で、ほぼ同時期に、一斉に3種類も、ほぼ同様の製品装置が発売されるとは、ホント驚きですよね。

多分、これらに応用されているクラウドの基盤技術が、比較的簡単、廉価に、入手出来るようになったので

しょうかね。

これはもしかすると、視覚障害者にとって、これらのIT製品への大ブームが、起きるかも知れませんですよ。

まあ実際は、視覚障害者用のIT器具なんて、世の中的には、それほど注目されることはありませんので、この

ブログでは、これからも積極的に、ご紹介させて頂きたいと思います。

 

で、実は以前も、視覚障害者にとって、ちょっとしたブームになった電子機器が出現した時期がありました。

私もまだ若かった、1980年代後半でした。その頃、視覚障害者用のための補助用具と言いましても、白杖や、

拡大鏡(ルーペ)と、点字関連用品ぐらいしか、ありませんでしたけどね。

その当時の電子機器とは、「拡大読書器」という装置でして、ロービジョンの視覚障害者が、新聞や本などを、

テレビを通して拡大された文字画像を読む、という最新装置?でした。(2枚目写真)

それまで、ロービジョンの患者さんは、拡大鏡を使って読んでいたのですが、ピントがすぐにずれてしまうので、

姿勢も疲れやすく、長時間の読書は、ロービジョン患者さんにとっては、大変だったのでした。拡大読書器を

使用すれば、読みたい本の文字が、明るく大きく拡大されて、前方のテレビ画面に表示されますので、自然な

姿勢で、読書をすることが出来るようになったのでした。

読みたい文字の移動はどうするのか、ですか? 実は、本を置くステージ部には、調整つまみが付いておりまして、

それらを回すことによりまして、TV画面を上下左右に、文字を微動させながら、読み進めて行くことが出来るのでした。

現在ではこの拡大読書器、様々なメーカーから発売されておりまして、ロービジョンの方々にとっては、無くては

ならない福祉機器として、非課税の補助対象商品になっています。

 

で私、この装置が、現在の、視覚障害者用各種ウェアラブルIoT端末機への、元祖ではないか?と、思っております。

読めない文字を、読めるように(判るように)する、という目的では、当時と同様ですよね?

まあ今考えますと、それほどたいした技術ではなく、当時ちょうど、SONYが、世界初の小型CCDカメラを発売

しまして、これにピント調整用の対物レンズを付けて、写真撮影用のステージにくくり付けたのが、最初の拡大

読書器でした。今なら、自分でも工作で作れそうですよね。でも、当時としては、画期的な製品だったのですよ。

確か、当時最初の拡大読書器は、ナイツという会社から発売されましたですね。(次回へ)