眼底検診を再度復活させる試みについて、Ⅷ

 健診用眼底カメラレンタルの、眼底メディカルです。いつもこのブログをご訪問・ご覧頂き、

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 前回まで、眼底検診を再び復活させる試みについて、というテーマで、最近話題になっている、

AI(人工知能)技術の活用による眼底画像診断への試みについて、色々と書かせて頂きましたが、

いずれにせよもう間もなく、AIによる眼底写真読影を含む医療画像の読影診断は、広く実現する

ものと思われます。その際、医療現場におけるメリット、デメリット等の影響は、どのように

現れて来るのでしょうか?

 

健診の現場に於いては、自動的に、AIによるスクリーニング読影作業が行われるようになり、眼科

読影医を探す必要が無くなり、一次読影依頼の作業負担も無くなり、コスト・労力が削減されます

ので、AI眼底写真読影は、健診で、広く普及するものと思われます。

健診施設によっては、今だに紙にプリントして、読影医に出している施設も、結構ありますからね。

AI読影になりますと、デジタルデータでの送受信になりますので、すぐに読影結果も出て、写真を

プリントして発送するコストも、不要になる訳です。(読影料は同じかなあ?)

更に大事なこととして、将来的には、スクリーニング読影が可能になる対象疾患が、緑内障、白内障、

糖尿病網膜症、加齢黄斑変性等の眼科疾患だけに留まらず、高血圧症、腎症、脳梗塞、心筋梗塞、

アルツハイマー認知症なども、現在読影研究がされていますので、今後どんどん増加して行く見込み

なのだそうです。更には、健診ビッグデータのディープラーニングによって、従来は、眼底検査とは

結び付かなかったような疾患も、新しく眼底読影の対象疾患に付け加えられる可能性だって、あると

思うのです。(AIによる、新発見が起きるか?)

このようにして多くの対象疾患が、AI眼底検診で判読出来るようになる訳ですね。そうすると、従来は

一時減少していた内科での眼底撮影数も、その後は増加に転じて行くものと思われるのです。

 

一方現場でのデメリットは?、と申しますと、以前も触れました通り、ディープラーニングによる

AI読影診断は、診断根拠がブラックボックスになってしまう点がありますので、そのAI判定に対し、

内科の判定医の先生方の同意・合意が得られるのかどうか?、という問題点が出て来ます。

健診の場合の判定は、「要再検査や要精密検査」の判定記載になると思われますが、「要治療」など、

疾病の疑いまで、記載・説明出来るかどうかは、結構微妙だと思われますね。

また、再検査を受け入れる側の施設の先生も、AI読影診断が下した判定を、どう判断して再検査をする

のかは、また難しいところだと思われます。 つまり、人間には論拠の良く判らない、機械の下した

判断を、人間がどう受け入れるのか? という問題になるからです。

何か、手塚治虫の、昔の漫画の世界みたいな話しですよね。でもこのような時代が、医療の世界でも、

もうすぐそこに来てしまっているのですね。(次回へ)