医療器械屋から見る、眼底検診普及の歴史Ⅴ

 健診用眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。いつもこのブログをご訪問頂き、誠に有難うございます。

ここのところ、「医療器械屋から見る、眼底検診普及の歴史、」というテーマで、眼底カメラ検診普及の経緯を、

お話しさせて頂いております。

 

前回までのブログでは、80年代に、ポラロイドカメラ付の無散瞳眼底カメラが登場し、集団検診の現場において、

広く普及して行った、というようなお話しをさせて頂きました。当時の検診では、高血圧症や動脈硬化症による、

脳卒中や心臓疾患の予防、早期発見が、眼底検査の目的でした。 特に東北地方などでは、食生活の問題もあって、

脳卒中や心筋梗塞の予防は、当時の喫緊の課題であったようです。ですから、各自治体が実施する基本健康診査

(住民健診)においても、無散瞳眼底カメラによる眼底検査が、広く採用されるようになっていたのでした。

 

さてその後の高度経済成長、バブル期を経て、90年代に入りますと、糖尿病等の生活習慣病に対する意識の高まりに

よって、「検診」は「健診」へ姿を変えて、発展して行きます。つまり、特定の疾患だけに対する検診ではなく、

健康全般に対する健診に、姿を変えて行ったのでした。

大型総合病院には、健診科(部)と呼ばれる健診センターが、続々と誕生しました。人間ドックの普及ですね。

写真3点は、その当時の、健診科の開設の際に納入していた、眼科系健診機器3点セットです。1枚目が視力計(ウチの

レンタル機でもあります。)、2枚目写真が、無散瞳眼底カメラですね。当時はもちろん、ポラロイドカメラタイプの

眼底カメラもありましたが、人間ドックでは、ちょっと高級感が漂うように?、より高額なCCDカメラ付の眼底カメラを

導入する施設も、多数ありました。ポラロイド機より初期投資額は高いんですが、ランニングコストは、ビデオプリンター

の写真プリントの方が、実は安いんです。(以前のブログをご参照。)

ポラロイドカメラ式の眼底カメラは、主に、内科クリニックの方に、多数納入されました。(眼科へじゃあないですよ。)

当時は、内科クリニックの方にも、ある種の眼底カメラブームが、起きていたように思えます。

  

で、3枚目の写真は、眼圧計です。企業・職場健診などの法定一般健診では、眼底検査や眼圧測定は、検査項目に含まれて

いないのですが、人間ドックでは、緑内障などの、より広範囲の眼科検査をするために、眼圧検査も導入されたのでした。

そして当時の健診科の内装は、豪華な高級感満載で、それまでの公民館等での集団検診の状況を知る者としましては、大きな

ギャップを感じたものでした。(まあ、人間ドックは、自由診療・自由料金ですからねえ、、、。)

 

そして2000年代に入りますと、コンピュータによる健診システムやPACSの登場もあり、民間医療機関による、専門の健診

センター開設ブームが巻き起こり、全国各地に、大規模健診センターが開設され、先ほどの眼底カメラを含む3点セットが、

必ず導入されるようになったのでした。ですから人間ドックでは必ず、眼底撮影・眼圧測定が、実施されるようになったの

でした。 こうして、眼底検査のゆくえについては万々歳か? というと、それが、、、、。(次回へ)