ライバル会社、製品のことⅧ

 眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。 お暑い中、いつもこのブログをご覧頂きまして、誠に有難うございます。

  

ライバル会社、製品のこと、というテーマで、健診用眼科機器メーカーの各社を、勝手な私見に基づき、ご紹介をさせて

頂いております。今回は、ドイツの光学機器メーカーである、カールツァイス社さんについて、お話しさせて頂ければと、

思います。何故ツァイスさんか?と、申しますと、やはり、世界で最初の眼底カメラを、20世紀に入ってすぐに、開発した

メーカーであるからです。眼底カメラの原型は、カールツァイス社によって、出来上がったんですね。それも明治時代に。

誤解の無いように申し上げて置きますが、キャノンさんが70年代末に世界最初に作ったのは、無散瞳眼底カメラですからね。

眼底カメラ自体は、もっと以前から存在していたのです。その初代眼底カメラをツァイスさんが、世界で最初に作ったのです

から、これはやはり各社同様に、取り上げない訳には行きませんでしょう。

 

でも、カールツァイス社製の眼底カメラって、あまり見かけませんよね? 世界的な眼底カメラの市場シェアも、ほとんどが

日本製です。と言う訳で、カールツァイス社さんで、眼底カメラなんて、本当に販売しているのかな?と、思ってしまいます。

で、色々調べてみたんですが、これが何と存在するんですよね。1枚目の写真、カールツァイスさんの無散瞳眼底カメラです。

VISUCAM  ProNMという商品名です。現在も販売しているのかどうかは、少し微妙なのですが、少なくともカールツァイス

さんのホームページ上では、現在も表示されるので、まだ現行販売機種になっているようです。

眼底カメラとしましては、5メガピクセルのCCDカメラ内蔵オールインワンタイプの無散瞳眼底カメラで、45度撮影での最小

瞳孔径は、4.0mm以上と、ありますので、他社機との比較で申し上げますと、ちょうど一世代前(5~6年前)の機種と、同等

ぐらいの性能だと思われます。OSは、WindowsXPですので、マイクロソフト社では、既にサポートが終了していますので、

現在も販売しているのかは微妙と、申し上げた訳なのです。しかしながら、内蔵している特殊機能として、パノラマ画像合成

機能がありますし、眼底画像のRGB要素分離表示とか、MPD?機能と呼ばれる、黄斑色素密度の解析機能などもありまして、

眼科向け眼底カメラとしては、それなりの興味深いカメラになっています。(売れているかどうかは、別としまして、、、)

  

と言う訳で、健診市場でも眼科市場でも、なかなかお目に掛ることのない、カールツァイスさんの眼底カメラではありますが、

この眼底カメラの技術を、ツァイスさんは、別な形で、ヒット商品に活用しています。それが2枚目写真の、OCT装置での、

眼底カメラ機能の活用です。OCT装置とは、光干渉断層計とも呼ばれる、大流行している眼科用断層像撮影装置でしたよね?

実はOCT装置も、元々はカールツァイスさんが、世界で最初に開発した製品なのですが、元々断層画像の撮影装置ですから、

眼底画像の撮影機能は、無かったんですよね。ところが日本で、トプコンさんが、当時のツァイス社OCTの測定方式であった

タイムドメイン方式から、新たなフーリエドメイン方式の新型OCTを開発し、眼底撮影機能も必ず付いていて、それなりに

売れていたものですから、ツァイスさんとしても、OCTのニーズに対応し、製品ラインナップを増やすためにも、眼底撮影

機能付のOCT装置を出さねばならなくなったのでした。

2枚目写真は、最近発売された、シラスOCTフォトという商品名の、眼底カメラ、機能付のOCT装置です。こちらの装置の方で、

前述の眼底カメラの技術が、流用されている訳なのです。

 

実は何と、眼底カメラ機能付のOCT装置、トプコンさん、ツァイスさんだけじゃあ無いんですよ。何と前々回ご紹介したニデック

さんも、同様の眼底カメラ付の機種を出されたのです。(3枚目写真)つまり現在は、ほとんどのOCT装置のメーカーが、眼底

カメラ機能付OCT装置を販売している、ということになります。

以前のブログで、将来的には、OCT装置が、眼底カメラに取って代わるであろう、みたいなお話しをさせて頂いているのですが、

この眼底カメラ付OCT装置の出現が、その方向性を、はっきり暗示しているような気がしますですね。