ライバル会社、製品のことⅥ

 一周年を迎えることが出来ました眼底メディカルです。 お暑い中、わざわざブログをご訪問頂き、誠に有難うございます。

  

ライバル会社・ライバル製品、というテーマで、色々お話しさせて頂いておりますが、今回はニデックさんについて、です。

眼科分野では、OCT装置や画像ファイリングシステムでも、レフケラ・ノンコンでも、トプコンさんの最大のライバル社です。

 

健診機器で、ニデックさんと言えば、やはり自動視力計が一番ポピュラーだと思われますが、自動視力計のお話しは、前々回

のブログテーマで、色々ご紹介させて頂きました。で実は、1枚目の掲示写真のオート撮影方式の無散瞳眼底カメラの方でも、

かなり昔の2000年代後半には、既に販売を開始していたのでした。オート撮影方式の眼底カメラとしては、最も最初の機種

でした。他社はまだ、眼底カメラのデジタル化の方に忙しく、オート撮影にまでは、手が及ばない状況でしたから、このカメラ

は、業界的にも、画期的製品であったと言えます。ニデック社のスローガンである「Eye & Health Care」の、Health Care

部分の具体化であったと思います。ところが実際の販売の方は、残念ながら、ニデックさんの意気込みほどには、芳しくありま

せんでした。眼科のクリニック等には、結構売れたんですけどねえ。肝心の健診市場分野には、なかなか浸透させることが出来

ませんでした。その理由はと言えば、やはり、ニデックさんの発展の、歴史の中にあると思うのです。

 

ニデックさんは、1971年設立で、興和さんから分かれた会社です。で、最初に開発してヒット商品になったのが、2枚目写真の

キセノン光光凝固装置で、その次が3枚目写真の、小型オートレフラクトメーターAR-3000が出て、更にその次が、4枚目写真の

国産初のアルゴンレーザー光凝固装置AC-2000でした。(80年代にヒットした印象の、私の記憶の順番なんですが、、。)

※オートレフラクトメーター:眼の自動屈折計で、矯正視力検査やメガネ作成時に用いる。その後、レフ・ケラに進化した。

※光凝固装置:網膜症等の進行を抑えるために、一定波長の光で網膜表面を熱凝固をする手術装置。

 

見て頂くと全部、ガチガチの眼科機器ですね。眼科か眼鏡店でしか使用されない機器が、大ヒットしたのでした。それで、

ニデックさんは、興和さんの流れとは違って、結果的に、眼科専門メーカーになって行った訳なのです。

当時のニデックさんの開発コンセプトは、機器のコンパクト化と相対的廉価、であったと思います。当時のオートレフラクト

メーター(屈折計)は、外国製で、まだ出たばかりで、すごく巨大な図体でした。これを、ニデックさんとキャノンさんは、

ほぼ同時期に、小型化に成功したのでした。それで、眼科や眼鏡店に爆発的に売れたのですね。また、ニデックさんが売れた

理由は、キャノンさんより、金額が安かったからでした。ですからレフの当時の印象としては、眼科はキャノンさん、眼鏡店は

ニデックさん、という色分けだったように思われます。で、ちなみにこの頃、トプコンさんはどうしていたか?と、申しますと、

半オート(手動)式のレフラクトメーターRM-100を販売されていましたね。(当時は、こちらも結構売れていたんですよ。)

アルゴンレーザー光凝固装置も同様で、コヒレント社等の外国製の、大型机式のアルゴンレーザー装置をコンパクト化しまして、

縦長コンパクトなAC-2000を完成させたのでした。これにより、多くの眼科施設に、アルゴンレーザー光凝固装置が導入され、

網膜疾患の治療(進行のストップ)が、劇的に進歩することになりました。

 

という眼科専門メーカーであるニデックさんが、2000年代後半に、始めてオート撮影の無散瞳眼底カメラを開発し、初めての

健診市場に打って出た訳ですが、眼科市場とは違っていたので、売り子がいなかったのです。眼科専門業者であるニデック社の

代理店さんは、たくさんいらしたのですが、彼らは、健診内科分野には、出入りしていませんでした。ですから、せっかく画期的

なオート眼底カメラが完成しても、それを健診現場で評価してもらう手段、販売チャンネルが無かったのですね。

当時、ニデックの社員の方は、皆さん一生懸命でしたし、見積り金額は、現在より、べらぼうに安かったんですけどねえ、、、。

 

と言うことで、現在、ニデック社の自動視力計と眼底カメラは、日本光電さんが販売権を持つようになりました。ニデックさん、

自分自身では、直接販売出来ないんですね。まあ健診の市場性が違うので、致し方ない部分もありますが、果たして光電さんで

売れているのかどうかは、なかなか難しいのではないか?と、思ってしまいますが、、、。

何となく、ニデックの社員の方々は、以前と異なり、眼底カメラや視力計は、どうでもいいや、と思っているように感じられる

のですが、本当は、いかがでしょうか? (ニデックさん、失礼の数々、深くお詫び申し上げます。)