眼底カメラと画像ファイリングⅥ

 

 眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。7月に入りましたが、このようなブログをご覧頂き、誠に有難うございます。

 

ここのところ、眼底カメラ用画像ファイリングシステムの発生から発展の流れについて、私の経験を元に、ご紹介させて頂いて

おりますが、前回は、2000年代に入り、眼科画像機器だけではなく、様々な眼科データ検査機器が接続されるようになって、

眼科独自の進化を遂げて、眼科部門システムとでも呼べるシステムになっていった、というお話しでした。

で、本日は、その頃の、眼科以外の、各科における院内状況は?、というお話しです。大学病院とか総合病院でのデジタル化の、

全体的イメージですかね? 眼科のファイリングシステムとは、状況が大きく異なっておりました。

  

掲示の図は、放射線技師さんや臨床検査技師さんなど、眼科以外の院内スタッフさんなら皆さん良くご存知の、院内システム

全体の関連図だそうです。(実は私自身も、眼科機器が専門でしたので、良く判っておりませんが、、、。)

RISだのHISだのの用語解説は、スイマセンが、書いている本人も良く判っていないので、ネットで各自、お調べ下さい。

要は、「眼科以外の、全ての院内スタッフは、画像ファイリングシステム=PACSについて、この図のようなイメージを共有

していた。」ということです。そして更には、病院全体のコンピュータネットワークの構築に当たっては、このようなイメージ

に基づいて、システムが構築された、という訳です。総合病院の中では、眼科も、否応なく、この流れに巻き込まれて行きます。

だって、病院トップの院長先生って、普通は、眼科の先生じゃあありませんからねえ、、、。

 

で、このような総合病院での院内システム環境の中で、眼底カメラは、どうなったのか?、という問題です。特に、他科との

関わりが出て来る、健診用眼底カメラについて、ですね。

この関連図の中で、健診用眼底カメラは、レントゲンやCTなどと同様の、各種検査機器(Modality)のひとつに該当します。

そこで、院内画像ファイリングシステム(PACS)に撮影画像を飛ばす訳なんですがねえ、これが繋がらないのですわ!

何故かと申しますと、PACSの表記の上にDICOMサーバーとありますよね? この意味は、DICOM通信形式のサーバー、

という意味で、DICOM通信形式に合致しないデータは、たとえデジタルデータであっても、受け入れられないのでした。

DICOM通信形式とは、アメリカの放射線学会と放射線機器業界が定めた規格ですが、この基準に、日本の学会や各業界団体

も(放射線機器業界だけではなく、超音波機器や内視鏡機器の業界も)参加して、世界標準規格になりました。

でも、眼科機器業界は、独自の道を歩んでいたものですから、院内全体の流れに、乗り遅れていたのですね。それで、眼科機器

の業界は、仕方無く、DICOMゲートウェイソフトを追加することで、DICOMサーバーに繋がるように対応することになります。

でも、眼底カメラの操作者である、放射線技師さんや臨床検査技師さんから見ると、眼底カメラだけが、どうしてそんな面倒な

ことをしているのか?と、不思議に思ったことでしょうね。

  

まあそれも仕方の無いことでして、眼底カメラは元々が、眼科機器ですからね。眼科って、検査のほとんどが自家検査なんです。

ですから、院内の検査部門に依頼することが無いんです。健診用眼底カメラが、唯一の、院内他部門との接点だったのですね。

そこでようやく、院内PACSの状況が判った?、というような、、、。

 

眼科用画像ファイリングシステムは、総合病院の中では、残念ながら、院内全体のPACSには成り得ないシステムだったので

ありました。では、眼科用画像ファイリングシステムは、総合病院の中で、院内PACSシステムに飲み込まれて、排斥されて

しまうのでありましょうか? さてどうなる? 眼科システム!(次回へ続く)