眼底カメラレンタルの、眼底メディカルです。いつもいつも、このようなブログを
ご訪問頂き、誠に恐縮です。今回は、眼底カメラ用画像ファイリングシステムの開発
当時の経験をお話しさせて頂いておりまして、前回は、1980年代末頃、眼底カメラに
CCDカメラが付いたけど、、、というお話しでしたが、今回は少しマニアックなお話し
になりますが、、、。
さて図は、眼底カメラ用画像ファイリングシステム IMAGEnetが発売された、1990
年代始め頃のパソコンシステムのイラストです。OSは、Windows3.1あたりでしょう
か? タワー型のデスクトップPCで、モニターはまだ液晶じゃなくて、CRTブラウン管モニターでしたね。周辺機器との接続も、USB接続じゃあなくって、SCSI(スカジー)接続でした。で、これら一式が、家具調のパソコンラックに格納されていましたよね。
パソコンの大ブームが訪れ、当時の秋葉原の電気店街が、パソコンショップ街に変わり
始めた頃です。この頃のパソコンとは、自分で拡張ボードを追加したりして自由に組み立てる、
半分カスタムメイドみたいな、当時の若者向けのオモチャでした。
で、眼底カメラの方は、CCDカメラが付いただけでは、眼底写真の整理・保管の煩雑さの問題は、
まだ解決しません。コンピュータ側に、デジタル写真データとして整理・保存されることによって、
ようやく問題が解決されるのです。そのためには、CCDカメラの画像を、コンピュータに取り込む
必要がありましたが、CCDカメラの映像信号は、アナログ(NTSC)信号でしたので、コンピュータ
に取り込めるためには、デジタル信号に変換する必要があったのです。
これを解決したのが、Matrox社の「ビデオキャプチャーボード」でした。当時は滅茶高かったですよ。
今では、「USBビデオキャプチャー」などになって、1500円ぐらいで売られていますけどね、、、。
と言う訳で、CCDカメラの映像が、ビデオキャプチャーボードを通じて、コンピュータに取り込まれる
ようになってようやく、眼底写真は、デジタルデータとして、表示・整理・保管が可能になったのでした。
これを実現したのが、トプコンIMAGEnetだったのです。眼底用画像ファイリングシステムの誕生でした。
もちろん他社も、指をくわえて見ていた訳ではありません。多くの眼科医の先生方も、画像ファイリング
システムに将来性を感じておりましたので、すぐさま、同等品の開発を進めたのでありました。
パソコンに関心が深い若い先生の中では、画像ファイリングシステムを自作する先生もいらっしゃいました。
そんな自作パソコンの中から、京都のサンコンタクトレンズさんのメディネットという機種が、IMAGEnetの
ライバル機になりましたね。どうして、コンタクトレンズ屋さんが、画像ファイリングシステムなのだろう?と、
当時は思ったものです。逆に言えば、当時のパソコン業界は、興味と熱意さえあれば、誰でもどこでも、参入が
可能な、若い業界でしたからね。まさに、シリコンバレー、スティーブジョブズやビルゲイツの時代でした。
ちなみにサンコンさんのメディネットは、その後キャノンさんと組まれて、キャノンの眼底カメラ+メディネット
VS トプコンの眼底カメラ+IMAGEnetの、関係図式になりましたよ。(あ、興和さんを忘れてた!)
このような苦労の末誕生した、眼底カメラ用画像ファイリングシステムだったのですが、かなり高額ということも
あって、当初は、あまり売れなかったのです。(※収益性が乏しかったから、という理由もありました。)
そこで考え出された、次の手とは?(次回へ続く。)

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