眼底カメラの、あまり使われていない機能について、Ⅵ

 健診用眼底カメラのレンタルを、細々と続けております、眼底メディカルです。いつもブログをご覧頂き、

誠に有難うございます。商売と申しますのは、本当に、思い通りには行かないものでありますねえ。

  

眼底撮影でも、思い通りに撮れないことは多いのですが、昔の眼底撮影でよく起こりましたのが、全体的に

黒っぽい写真が撮れる時でした。ちゃんとフラッシュは発光していたんですけどねえ。視神経乳頭は、白く

何とか見えるんですが、血管は、黒くて全然判らないのです。こんな写真では、先生に提出出来ませんです。

※失敗眼底写真を、ネットで探したんですが、失敗写真はネットにアップしないですよね。残念ながら見当

たりませんでした。で、いったい何が起きていたのでしょうか? 眼底カメラが故障したのでしょうか?

 

ベテランのスタッフさんは、既にお判りの通り、多くの場合、小瞳孔(散瞳不足)が原因ですね。充分な

フラッシュ光が、瞳が小さくて、眼底まで到達出来なかったのですね。昔の眼底カメラですと、瞳孔の径が、

4.0mm以上開いていないと、きれいな(明るい)眼底は、撮れませんでしたから、お年寄りの患者さんなど

の場合は、結構な頻度で、暗い写真が撮れてしまっていた訳です。で、仕方なく、時間を置いて再撮影、と

なる訳ですが、暗室で眼を閉じて頂いても、お年寄りですとなかなか、4.0mm以上開いてくれなかったり

します。眼科であれば、散瞳剤の点眼となる訳ですが、健診ではそれも出来ません。

そんな場合には、昔の眼底カメラにも、各社、小瞳孔(SP)モードという機能がありまして、これで撮影

しますと、写真周辺部は、白くフレアが出てしまうんですが、眼底の中心部(30度範囲)だけは、何とか

明るく撮影が出来る、という撮影モードでした。

 

がしかし、最近の眼底カメラでは、この小瞳孔モードも、あまり出番は無くなって来ているようですね。

何故なら、撮影可能瞳孔径が、昔よりずっと小さくなっておりまして、ウチの眼底カメラですと、3.3mm径

から撮れるようになっていますし、他社でも同様です。ですから、小瞳孔モードのご厄介にならなくとも、充分

撮影可能になっているのです。カメラの性能が、向上して来ているんですね。更に、最近の眼底カメラでは、

低光量に加えて、フラッシュ光量の追加調整機能も付いておりますので、比較的簡単に、フラッシュの光量を

段階的にアップさせて、何度か撮り直しが、可能になって来ているんです。

更に更に、ウチの眼底カメラなどでは、フルオート撮影になっておりますので、小瞳孔モードの機能も、カメラ側

の方で勝手に判断して、自動で切り替えたりしますので、益々、自分では使わない機能になって来ている訳です。

 

と言う訳で、いざ、小瞳孔モードを使用したい、と思った時に、前回のマニュアル撮影画面と同様で、どうすれば

良いのか判らない、という事態に陥ってしまう訳なのです。どんな時か? と申しますと、明らかに瞳孔径が、

3.3mmより小さい時ですね。何度も少しずつ、フラッシュ光量を上げながら撮影してみる、というのも面倒臭い

という場合がありますよね。 画角30度範囲だけでも、一発で撮りたいという時もあるハズです。

そんな時は、前回ブログの続きで、マニュアル撮影操作画面にして頂きます。(1枚目写真ご参照。)

※マニュアル撮影操作画面への切り替え法は、前回のブログをお読み下さい。

で、この操作画面の右上、前眼部のアライメント画面の上左側に、「OFF小瞳孔」のボタンがありますので、ON

にして頂くと、小瞳孔絞りでの撮影が可能になります。

是非、ご活用下さいませ。