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で、この左写真、スクリーノスコープなんですが、何故かずんぐりして見えますよねえ?
撮影する角度(見える方向)によって、器械の見え方や印象も、こんなに変わるもののようです。
今回はずっと、スクリーノスコープの、あまり使われていない検査機能について、いかがですかと、
お勧めしている訳なのですが、切り替えの回転ハンドルには4番がありますが、実際には、ほとんど
使われていないみたいですね? 写真右側の図です。
4番の視標チャートは、斜位検査という検査チャートになっています。両眼視して頂き、バスの中で
何番の座席に、人が座っているかを、答えて頂く検査です。似たような別な検査で、斜視の検査が
ありますが、斜視の検査は、プリズムを使用した、もっと大がかりで厳密な検査です。
また、立体視の検査と同様に、斜視の検査ですと、小児の検査という印象も強いと思われます。
このようなスクリーノスコープでの、簡単な斜位の検査って、本当に必要なのでしょうか?
皆さん、斜視と斜位の違いは、ご存知でしょうか? 斜視の方は、何となくご存知だと思うの
ですが、左右の眼の方向(視線)が異なっている病気で、両眼視(両方の眼で、ひとつのモノに
見えること)や、立体視(両眼視でモノの距離を認識出来ること)が出来ない症状で、放っておくと、
弱視になってしまいます。ですから小児のうちに発見し、視能訓練を受ける、ということから、小児の
病気という印象が強いかも知れません。大人で斜視の場合は、手術で美容矯正ですかね?
これに対して斜位は、あまり知られていない言葉なのですが、簡単な言い方で言うと、斜視とまで
は行かないが(両眼視は可能だが)、視線がずれている状態、とでも言えると思います。とすれば、
特に問題は無いのでは?と、思ってしまうのですが、そうでもありません。成人の場合、疲れ目
(眼精疲労)の原因になるからです。疲れ目の原因は、色々と考えられるのですが、そのひとつが
斜位である訳です。この斜位の有無を健診の中で、簡単に判別出来れば、患者さんもうれしいのでは?
と、思うのですがいかがでしょうか? あくまでも、スクリーニング(ふるい分け)検査ですから。
ちなみに、斜位異常が無い場合は、この検査では、バスの5番の座席内に座って見えるハズです。
検査結果には、左右のずれだけではなく、上下のずれ、という返答も考えられます。いずれも、斜位の
異常が疑われますので、眼科受診をお勧めします。
最初はうまく、両眼視が出来ない場合には、片目を交互につぶって頂いて、バスだけと、座っている
人だけを、それぞれ見て頂いて、認識して頂くことによって、融像(合成)がうまく行くようになります。
視力計には、せっかくこんな検査機能があるのですから、出来れば、ご活用頂ければと、思います。
(次回へ続く。)



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