内科診療で何故、眼底カメラ撮影が減っているのか?、、、

 中古眼底カメラの販売も始めてしまいました、眼底メディカルです。いつもいつも、

このブログをご覧頂き、誠に有難うございます。

  

本日は、少し政治的なお話しになりますが、ご勘弁下さい。 内科の診療において、

眼底検査(眼底カメラ撮影)が、以前に比べて大幅に減少して来ていることは、何度か述べさせて頂きました。昔は、住民健診などで、必ず眼底を撮っていたんですよね。

検査目的は、糖尿病、高血圧、動脈硬化症の経過診断でした。現在は、あまり実施されなくなってしまいました。(健常者向けの、人間ドックでの検査は別ですけど、、。)

  

何故、これ程減ってしまったのか?と申しますと、やはり2008年から始まった、特定健診(メタボ健診)の影響が大きいようです。眼底検査が、特定健診の基本的な検査

項目から外れてしまったためです。何故か眼底検査は、様々な条件に規定され、医師の

判断による、「より詳細な追加検査項目」になってしまったのです。つまり特定健診では、

必要が無ければ実施しなくても良い検査に、眼底検査は、位置付けられてしまった訳なのです。

健診の主体は、内科の先生方です。で、内科の先生方は、眼底検査が必要無いと、判断されました。

という訳で、眼底カメラ撮影は、全国的に、大幅に減少してしまった訳です。

 

この変動には、政府による総医療費抑制策も、影響しています。しかしながら、皆さんご存知

しょうか? 眼底カメラ撮影の診療点数は、たかだか58点(デジタル加算)にしか、過ぎません。

(※1点=10円です。)

非常に低い診療点数です。定価で350万円もする最新眼底カメラでは、なかなかペイしない検査なんです。

ですから、内科施設に眼底カメラは、あまり普及はしていないのです。ということは、逆に言えば、

総医療費の削減などと言いましても、眼底検査での削減など、微々たる削減なのです。

それよりも、以前のブログで書かせて頂いたように、そのまま糖尿病や高血圧症を放っておいて、

結局網膜症を発症し、レーザー光凝固術や網膜硝子体手術、抗VEGF剤注射を実施するように

なってしまう方が、実際は、はるかに膨大な医療費がかかっているのです。

眼底検査を復活させた方が、患者さんにとっても、総医療費抑制策にとっても、良いことなのです。

まあ、ですから私は、眼底カメラのレンタル、という新しい仕事を始めた訳なのですが、、、、。

世の中、理想通りには行かないものなのですね。