健診用眼底カメラレンタルの、眼底メディカルです。いつもいつも、大変恐縮です。
健診時の眼底撮影で、偶然発見される白内障?、ということで、草創期の白内障手術と機器の歴史について、お話しさせて頂いておりますが、もう少しご辛抱下さい。
(かなりこじつけですよね?)
1985年に眼内レンズの薬事承認が下りまして、広く眼内レンズ手術が可能にはなった
のですが、セットであるハズの超音波白内障手術装置は、高額ということで、一般の
施設では、すぐには導入出来ませんでした。でも眼内レンズ手術は実施したい、という
多くの先生方のご要望で、当時流行した白内障の術式が、計画的嚢外法(P-ECCE)
というやり方でした。(※術式の詳細は、いつものように、ネットでお調べ下さい。)
現在では、ECCE法は、術中トラブル発生時の対処術式だと思われていますが、当時の
眼科学会では、超音波手術VS計画的嚢外法、みたいな議論もあったのですよ。
手術装置でも、超音波発振機能のない、吸引と環流だけの装置も発売され、活用されて
おりましたが、このようなマシンも、計画的嚢外法用の手術装置でした。それでも、
金額は数百万円もしたので、予算の乏しい施設では、なかなか難しい状況でした。
で、写真は、当時私が作成したパンフレットの表紙なんですが、これらの手術小物を
使用するだけで、白内障+眼内レンズ手術が出来ますよ、というアピールで、米国の
C.W.シムコという先生の作った手術器具をセットにして、パンフレットにしました。
術式は、Dr.シムコ独自の計画的嚢外法でしたが、非常にシンプルな吸引環流方法に、
特徴がありました。製造元は米国Storz社製でしたが、これらの器具での手術でしたら、
2000万円の超音波手術装置に対して、十数万円程度の投資だけで済みました。
当時は、Dr.シムコによるVHSの手術ビデオもありまして、眼内レンズメーカーさんも、
Dr.シムコタイプの眼内レンズ(Cループレンズ)を販売していました。
シムコブームが、起きていたようです。このわずかな投資で、白内障・眼内レンズ手術が
出来ますよ、というアピールだったものですから、シムコシリーズの器具は、大ヒットして、
飛ぶように売れたものでした。(まあ、眼科の学会展示場でのことですがね。)
特に、シムコ針と呼ばれた皮質吸引針は、製造・輸入が間に合わず、半年待ち、というような状況でした。
米国では、そんなに売れるとは、思っていなかったのですよ。
で我々にその在庫が無い間に、国内の器具メーカーさんは、あっと言う間にシムコ針のコピー商品を作成し、
販売を開始したものでした。しかも、少々安く!
さすが当時の日本企業は、医療器企業でも、現在の中国みたいな、バイタリティーがあったようです。
(次回へ)

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