眼底撮影で判る? 白内障Ⅱ

 健診用眼底カメラの無償レンタルを、まだ継続している眼底メディカルです。いつもこのような

ブログをご覧頂き、本当に恐縮であります。

 

眼底撮影で、何故か見つかってしまう白内障、という流れで、白内障のお話しをしております。

今でこそ、さほど怖い病気では無くなった白内障ですが、大昔は、大変な病気であったようで、

それが証拠には、全国各地に、眼病平癒祈願のための寺社があります。その代表的眼の病気が、

白内障(白そこひ)だった訳です。失明してしまう病気だったのですね。こんにゃくを、えんま様にお供えすると、白内障が治るそうですがね、、、、(※文京区小石川 にありますよ。)

     

で、これほど大変であった白内障が、現在のように、さほど怖い病気ではなくなった?契機は、

治療方法である手術の革新と、眼内レンズ(人工水晶体)移植の確立が、大きいと思います。

手術の革新とは、超音波白内障手術という、新しい手術方法と手術装置の発展・普及のことです。

これらの技術革新は、1980年代に、米国より導入され、日本国内に普及し始めました。

細い針状のチップを眼内に挿入し、超音波で濁った水晶体核を砕きながら吸引する手術方法でした。

(※米国ニューヨークのDr.ケルマンという先生が、歯科の歯を削る機械を参考にして、開発しました。)

でもその当時の超音波白内障手術装置は、まだ完成度が低くて、私も手術に立ち会っていましたけど、

術中常に、環流ボトル高の上下を操作しなければならない状況でした。当時はこれ、器械屋さんの仕事

だったんです。(本当は当時、もっと色々やっていましたが、、、ちょっと言えません、、、、。)

※ボトル高が低いと、前房が浅くなって、先生の眼内手術操作が出来なくなってしまうんですよね。

 

上の写真は、現在の超音波白内障手術装置です。ロボットみたいな格好ですね。米国アルコン社製の、

インフィニティという名前の装置です。 これ、初代の装置から数えて、6代目の機械だと思いますね。

大丈夫、もう術中の前房の安定性は、もちろん非常に良くなっていますよ。

本当はもうすでに、7代目も発売されているんですが、何せ2000万円以上と、金額が高いもので、、、

※当時も、今と同じぐらいの金額でしたね。ですから導入出来る施設は、非常に限られていました。

 

これら超音波白内障手術の確立によって、それまで1時間以上かかっていた白内障手術が、30分もかからずに、

終了出来るようになりました。早い先生ですと、10分ぐらいで終わりますよ。(3分と言う先生もいますが、)

しかし本当に重要なのは、手術時間が短くなったことではなく、この手術法によって、白内障手術が標準化

された点にあると思います。日本全国どこの病院でも、ほぼ同様な手術が受けられるようになったのです。

手術装置がこのマシンじゃなくっても、ほぼ同じなのです。これはすごいことですよ、他の手術では、

まだここまでには、至ってはいませんからね。白内障手術は、ほぼ完成された手術と、言えると思います。

もちろん手術ですから、時に失敗することもありますけどね。小さくなったとは言え、リスクはあるのです。

前回のブログで、「歯を抜くような気軽さ、」と言いましたが、この認識は、私は間違いだと思います。

歯科の先生に対しても、失礼ですよね。(次回へ続く。)