眼底カメラレンタルの眼底メディカルです。いつもこのブログをご覧頂き、誠にありがとうございます。
健診の眼底カメラ撮影で判る病気は、糖尿病(網膜症)だけではないです、というお話しで、
緑内障という、現在の失明原因第一位の病気について、お話しをさせて頂いております。
健診の眼底写真で引っかかってしまい、眼科を受診した患者さんのお話しの続きであります。
眼科では、倒像鏡での精密眼底検査のあと、視野の検査を、予約で受けることになりました。
写真は、国内で広く普及している自動視野計です。院内では、ハンフリーと呼ばれていますが、ハンフリーは、この自動視野計が開発された当時(1980年代)の米国の会社の名前で、
現在の会社名は、世界初の眼底カメラ、OCT装置も開発した、あのカールツァイス社です。
それまでの視野検査は、半球ドームに顔を入れて、検査技師(ORT)さんとの応酬で、丸い点光が見える見えない、を検査していたのですが、コンピュータ技術が導入されることに
よって、この検査の自動による測定が可能になったという、画期的視野計でした。
でも一番すごい点は、自動化よりも、従来は検査技師さんの経験や勘に頼られていた視野検査の結果が、コンピュータ技術によって、数値化された点が、すごいことなのだと思います。
この装置のおかげで、視野検査の標準化が成し遂げられ、眼科に広く普及することになりました。
と、大きく持ち上げた訳ですが、当時のハンフリーの操作画面を見た時は、正直笑っちゃいましたけどね。
だって、当時大流行していた、ファミコン(TVゲーム)の文字表示と同じだったのですから、、、。
※入力指示・説明表示が、全部カタカナだったからです。まあ当時は新鮮でしたけどね、、、。
データ保存媒体も、でっかいフロッピーディスクでした。(600シリーズ)
で、予約日にその患者さんは、薄暗い部屋の中で、2~30分間、ハンフリーのドーム内に顔を固定されて、
更には応答ボタンも握らされて、静寂の中、ピッピッっと鳴る音と伴に、視野の検査が行われたのでありました。
そしてその結果は案の定、緑内障が発症しておりました。視野欠損が見つかったのですね。
ところが、その患者さんには、ほとんど自覚症状がありませんでした。本人は、ちゃんと見えていると、
思っているのです。この、症状に気が付かないという点が、緑内障の非常に怖いところであります。
視野の障害は、両眼いっぺんにではなく、片眼から起きて来るため、両眼でモノを見ていると、見える方の
眼でカバーしてしまうため、症状が判らないという状況になってしまうためなのです。そのため、放置が
続いて、緑内障が悪化し、失明に至ってしまうのです。(人間の脳は、優秀ですね。)
この患者さんは、片目をつぶって見て、初めて見えない部分に気が付きました。「先生、治りますか?」
「残念ながら、治すことは出来ません、進行を食い止めるだけです。」 と言う訳で、緑内障との、
長いお付き合いが、始まってしまうのでありました。
(次回へ続きます。)

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