またまた、覗き込み式の視力計についてⅡ

 健診用眼底カメラと視力計の無償レンタルを続けております、眼底メディカルです。

最近は、健診用視力計の販売も始めました。皆さま何卒よろしくお願い申し上げます。

 

で、前回のブログで、うちの無償レンタル機であります、スクリノスコープのお話しを

させて頂いたものですから、もう少し、健診用の覗き込み式の視力計のお話しを、続け

せて頂きたいと思います。

私が眼科機器の仕事を始めてから少しして、1985年に、当時の労働省より、VDT作業者

のための勧告・指針というのが出されまして、初めてVDTという言葉を知った訳ですが、

当時普及し始めた、コンピュータ作業者のための、眼の保護等のガイドラインでした。

それに対応する形で、スクリノスコープだけではなく、東洋メディカル社(現トーメー)からも、VDT視力計NS-050 が発売されました。このライバル機の出現により、更に、

スクリノスコープも、販売が伸びるようになったと思います。

VDT視力検査とは、遠見視力検査だけではなく、50cmとか 33cm距離での近見視力検査、近点計を使った調節力検査などが行われる検査です。そうだ、立体視とか眼位の検査も、ありましたね。(※スクリノスコープには、ほぼ含まれています。)

 

と、ここまでは、覗き込み式視力計でも、スタッフと患者さんの対話による、マニュアル対面式視力計のお話しであった訳ですが、その後、1980年代後半に、コンピュータ技術を

応用した、自動測定視力計が登場することになります。 例の、しゃべる自動視力計です。

まず最初に、キヤノンのCV-10という自動視力計が登場しましたが、間もなく改良モデルチェンジ

されて、CV-20(写真)になりました。実際に、実機を現場に持ち込んで、デモンストレーション

を行った際には、スタッフさん達に、大いにビックリされた記憶があります。「これはどうですか?」

の機械音声を聞いて ⇒「もう私たち、要らなくなるゥ~!」という声が聞こえておりました。

 自動測定とは言え、覗き込み式の視力計としては、べらぼうに高い金額(確か80万円)だったのですが、

その頃現れた、超豪華な人間ドック・健診センター等に、よく納入されました。やはり、スタッフが対面

しなくても、器械の方が完全自動で視力検査をしてくれるのは、画期的なことだったからなのでしょう。

また、驚かせる意味で、客寄せにも良いということで、メガネ屋さんの店頭に、よく設置されていましたね。

(※ご自由にお試し下さい、というフレーズでした。近づくと、器械が勝手にしゃべり始めるんですよね。)

更には、学生の健診にも良いということで、大きな大学施設などにも、新学期前に、納入されました。

 

こうなって来ると、2000年頃から、CV-20の同等機が、ニデックさんやエイテックさんからも、

色々発売されるようになりました。(ちょうど、ドック・健診施設の開設ブームの到来でした。)

これはもう、対面式の覗き込み式視力計は無くなって、全て自動視力計に置き換わってしまうのでは?と、

思われたぐらいでしたが、10年ぐらい前でしたでしょうか、キヤノンさんが、いきなり、自動視力計の

販売を終了してしまいます。理由はよく判りません。すごく良く売れていた商品だったのですが、、、。

(※実は当時、キヤノンの社員の方も、販売終了を、非常に残念がっておられました。)

そのおかげかどうか、対面式のマニュアル覗き込み視力計は、現在もしっかり残って、売れております。

逆に、自動視力計の方は、現在は、ニデックさんだけが販売している、という状況になっております。

歴史は、なかなか、一直線には行かないものなのですねえ、、、。