糖尿病網膜症と、医療器械屋の関わりについてⅡ

 眼底カメラの無償レンタルを始めました、眼底メディカルです。ブログをご覧頂き、誠に

有難うございます。前回のレーザー光凝固装置に引き続いて、私が仕事で関わって来ました、

糖尿病網膜症に関係する眼科機器について、お話しさせて頂いております。

 

糖尿病網膜症が更に悪化して、レーザーでも抑えられず、もっと視力が低下して来て、失明の危険性

増して来た場合、網膜硝子体手術という手術が実施されます。

写真のような手術装置が使用されますが、レーザー光凝固とは違い、ご近所どこの眼科でも可能、

というような手術ではありません。

この手術の設備のある施設も限られていますし、この手術が可能な眼科医も、限られています。

 

写真は、硝子体手術装置と呼ばれる機械ですが、手術内容としては、局所麻酔で、眼球の白目部分に

3つの小さな穴を開けて、その小さな穴から、様々な細い器具を眼内に挿入して、手術を行うやり方で、最近流行りの、腹腔鏡手術に似ている眼科独特の手術です。この装置以外に、網膜硝子体手術を

実施するためには、眼科手術顕微鏡とか眼内レーザー装置などの機器も、一緒に必要になりますから、

施設的には、数千万円の設備投資が、必要な手術になります。

日本国内には、30年ぐらい前から普及し始めました。アメリカから入って来た技術で、当時は私も、まだ駆け出しの頃でして、手術を始められた先生一緒に、試行錯誤で手術に立ち会ったものでした。

(カットレート、吸引圧、ボトル高、等々。)

当時の手術時間は、1症例で2時間以上もかかっていましたが、技術の進歩により、現在では30分程度で

終了するようになって来ています。(症例によりですが、)でも、手術の後に、うつ伏せに寝かされたり、

患者さんも、色々大変だったりもします。

  

 で、前回のレーザー光凝固の際も申し上げたのですが、網膜硝子体手術も、糖尿病網膜症の悪化、失明を

防ぐための手術・処置である、という点です。ここ、結構重要です。つまり、「治る・良くなる」手術・処置

ではない、ということです。別な言い方をすれば、現状維持ですね。⇒視力が改善とか、良くはならないのです。

患者さんの立場からしますと、苦しい思いをして手術を受けたのに、全然良くならないじゃあないか! という

気持ちですね。(患者さんもつらい、医師もつらい、器械屋もつらい?、、、です。)

 

ですからやはり、糖尿病網膜症は、発症しないのが一番なのです。仮に糖尿病になったとしても、です。

それは可能です。自覚症状もなく、視力も正常な、「単純網膜症」の段階で発見、ケアすれば良いのです。

そうですね、眼底カメラ撮影です、、、、。

何度でも申し上げましょう、「レンタルでも結構ですから、眼底撮影をしましょう。」で、あります。